2015年10月09日
FIFA 鄭夢準氏に6年間の活動停止処分 2002年W杯の審判買収疑惑の解明はいつ?
 国際サッカー連盟(FIFA)倫理委員会は8日(現地時間)、FIFAの次期会長選への出馬を表明している韓国人の鄭夢準(チョン・モンジュン)FIFA元副会長に対し、6年間の活動停止処分を科しました。
 FIFAはブラッター会長と欧州サッカー連盟(UEFA)のプラティニ会長に対してもそれぞれ90日間の活動停止処分を科しましたが、鄭夢準氏の「6年」というのは異例の長さであり、事実上の追放処分とも言えますね。
20151010 鄭夢準 GettyImages.jpg
スポンサードリンク

 聯合ニュースによると、FIFA倫理委は鄭夢準氏が2010年のワールドカップ(W杯)招致の過程で7億7700万ドル(現在のレートで約931億1000万円)相当の基金を創設しサッカーの発展のために使うとする書簡を世界のサッカー関係者らに送ったことについて、15年の資格停止を推進。

 さらに、鄭氏が倫理委を批判したことについて4年の資格停止を科すよう求めていました。


 当然ですが、中央日報によると、鄭夢準氏本人は今回の懲戒措置について、FIFAとブラッター会長を相手に法的な責任などを問う方針を明らかにし、全面戦争を宣言した状態だとか。

 普段は必ずしも鄭夢準氏にフレンドリーではない韓国メディアも、今回の事態については「公平性を欠く」「理解しがたい」といった反応。

 中央日報は社説で「(鄭夢準氏に対する)過重な懲戒は、FIFAがブラッター(会長)のような西欧サッカー貴族に掌握された伏魔殿であることを如実に見せている」と自己チュー丸出しで怒りまくっていました。


 ところで、鄭夢準氏といえば、旧現代財閥(今は分裂して別々のグループとなった現代自動車グループ、現代グループ、現代百貨店グループ、現代重工業グループなどのすべてがかつては「現代グループ」という1つの大企業グループであり、当時は韓国最大の財閥でした)を創設した鄭周永(チョン・ジュヨン)氏(2001年死去)の6男で、現代重工業を継承した人物。

 彼は今も現代重工業の大株主であり、超大金持ちです。


 ちなみに、朴槿恵大統領とは同級生であり、「親しい」とされています。

 長く無所属の国会議員でしたが、2007年に与党ハンナラ党(当時、現在のセヌリ党)に入党し、李明博政権時代に党代表を務めたことも。


 そして、鄭夢準氏と言えば、忘れてはいけないのが、その豊富な資金力を使って2002年の日韓共催W杯で審判を買収し、韓国代表がベスト4に駆け上るのを下支えした、という疑惑。


 事実、彼は2014年のソウル市長選に出馬(結果は落選)した際、2002年W杯で韓国代表の有利になるよう審判を買収していたことをほのめかす選挙演説を行っていました。

 韓国紙の国民日報(電子版)の当時の報道によると、彼はソウル市内の広場で数百人の支持者を前に「秘密の話を1つする」と切り出し、「『韓国代表が2002年のW杯で準決勝に進んだのは、鄭夢準が審判を買収したからではないか』と言われたことがある。私は『自分にそこまでの能力があれば大丈夫だろう』と答えた」としゃべったそうです。


 そもそもウィキペディアによると、同大会の招致成功について、ドイツ人ジャーナリスト(当時、現バイエルン・ミュンヘン海外担当)マーティン・ヘーゲレが「(鄭夢準氏は)各国担当者に高価な贈り物を贈ったり、娼婦を抱かせ弱みを握ろうとした。」などと内幕を暴露しています。


 今回の処分は、表向きの理由とは別に、昔からの「黒い経歴」のなせる技なのかも知れません。
posted by 永遠の旅行者 at 19:01 | ソウル | Comment(0) | TrackBack(0) | 危機の平昌五輪、スポーツ不正 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/427527204
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。