2015年08月28日
北朝鮮の金正恩第1書記、韓国挑発で国内引き締めに成功か 交戦回避は「核抑止力」の力と強調

 韓国の聯合ニュースが伝えた北朝鮮の朝鮮中央放送の報道ですが、最高指導者の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は朝鮮労働党中央軍事委員会の委員をはじめ、総政治局や人民武力部、総参謀部、内閣の各幹部、軍団級指揮官などを集め、党中央軍事委員会の拡大会議を開きました。
 金正恩氏は先日の南北高官級接触(協議)について言及し、交戦直前で平穏を取り戻したのは、自衛的な核抑止力を中心とする強大な軍事力と団結した軍隊があったからこそだとしながら「国家防衛のための軍事力強化に最優先の力を注がなければならない」と指示したそうです。
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 この発言は、金正恩氏が今後も核・ミサイル開発に全力を挙げる方針をあらためて強調し、核兵器の威力が米軍と韓国軍を恐れさせた結果、和解を導き出せた、という論理。

 金正恩氏は、自らの軍事的な指導力を強くアピールし、朝鮮人民軍の団結と国民の求心力を高めようという狙いのようですね。


 今年は北朝鮮にとっても、日本統治からの解放70年の節目の年であり、10月10日の朝鮮労働党創建記念日は大々的な行事になる見通し。

 事前に「祝砲」として長距離弾道ミサイルも発射されると見られています。


 北朝鮮が今回の「朝鮮半島危機」をつくりだした理由としては、「戦略的忍耐」と称して北朝鮮「放置」戦略を続けるオバマ政権に対し、「おれたちを相手にしないと戦争が起きるぞ」と脅して米朝交渉再開につなげる意図、朴槿恵政権を圧迫して南北対話を通じ制裁解除などを引き出す意図、中国を刺激して食糧、エネルギー支援を獲得(増加?)する意図などがあったのでしょうが、歴史的な干ばつなどで民衆の困窮が深まる中、国内を引き締める目的も含まれていたでしょう。

 今回、とりあえず南北協議を行い、2010年の韓国哨戒艦撃沈事件を受けて李明博政権(当時)が実施した制裁「5・24措置」の解除問題を話し合う場をつくることに成功したほか、国民の求心力を高める点では、一定の効果があったと見てもよいのでしょう。


 一方、朝鮮中央放送は今回の拡大会議で「組織(人事)問題が取り扱われた」としながら、党中央軍事委員会の一部委員の解任と任命が行われた、と伝えました。

 解任された人物の具体的な名前や組織改編の内容は明らかにされず、不明。

 聯合ニュースは、北朝鮮内部で地雷爆発事件に対する否定的な見解があることから、地雷埋設の指揮ラインにある中央軍事委員会の一部委員が粛清されたり、更迭されたりした可能性があるとの分析も出ている、と伝えました。
posted by 永遠の旅行者 at 16:58 | ソウル ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 金正恩の北朝鮮、愛憎渦巻く韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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