2015年08月23日
韓国と北朝鮮の高官級協議、未明まで10時間近いマラソン折衝でも合意できず 本日午後3時に再開

 聯合ニュースによると、韓国と北朝鮮の高官級接触(協議)は昨日午後6時半から23日午前 4時15分まで10時間近く開かれたものの、合意に達しませんでした。
 ただ、南北双方がそれぞれの立場を再検討した後、引き続き南北軍事境界線がある板門店の韓国側施設「平和の家」で本日午後3時から再協議に入るそうです。


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 聯合ニュースによると、青瓦台(大統領府)の報道官は記者団に対してブリーフィングを行い、「今回の(高官)接触で双方は最近醸成された事態の解決方案と、今後の南北関係発展の方案について幅広く協議した」と述べました。

 このブリーフ内容は、南北が高官接触の中で報道発表文案をつくり、同報道官がそれをそのまま伝えたものだそうです。


 今回の高官級接触の中で、韓国側はまず、北朝鮮の埋設した地雷爆発で韓国軍兵士が重症を負った事件や韓国領への砲撃に関する謝罪と再発防止を北朝鮮に要求したと見られます。

 また、北朝鮮側は、韓国軍が地雷爆発事件への報復措置として再開した対北朝鮮宣伝放送の中止を求めたと想像できます。

 北朝鮮は、地雷事件が自らの仕業だとは容易に認めないでしょうし、「砲撃の謝罪よりは宣伝放送中断が先だ」と主張しているのは間違いなく、それほど簡単に話はまとまらないでしょう。


 さらに、前にも書きましたが、北朝鮮が韓国に対し最も求めているのは、2010年3月の韓国哨戒艦撃沈事件を受けて李明博政権(当時)が実施した「5・24措置」(開城工業団地を除く南北交流・協力を事実上中断)の解除です。

 よって、金正恩第1書記としては、今回の高官級接触でも必ずこの問題を論議するよう北朝鮮代表団に指示しているはず。


 北朝鮮としては、国際社会による対北朝鮮制裁継続や、「血盟」だった中国との関係悪化もあり、経済的に苦しい状態。

 このため5・24措置の解除や、2008年に中断された金剛山観光再開によって大規模な食糧・エネルギー支援や外貨収入増大を韓国から確保する道を模索しているのは確実。

 今回の一連の武力挑発も、最初から、韓国を揺さぶった後に高官級協議で「実利」を引き出そう、という作戦だった可能性もありますね。


 予想される高官級接触の結果の中で、一番ビックリのケースは、以上のような問題を含め「南北関係全般をトップ交渉で打開するため、朴槿恵大統領と金正恩第1書記による南北首脳会談を開催することで合意した」というものしょう。

 現時点では可能性は高くないと思いますが‥。


 ただ、四面楚歌の朴槿恵氏を北朝鮮ペースに引き込み「実利」を引き出そうと、金正恩氏が「南北首脳会談カード」を切っても不思議ではありません。

 朴槿恵氏としては、北朝鮮核問題の進展なしに首脳会談に応じることは、対米関係などを考慮すると、大きな負担になるものの、レイムダック化の著しい政権の求心力を一気に回復する「魔法の手段」。
 非常に魅力的なものですね。

 オバマ政権末期で朝鮮半島情勢が緊張するのを望まない米国も、渋々であっても、黙認する可能性はあると思われます。
 韓国が傾斜を強める中国にしても、朝鮮半島がゴタゴタするのを避けたい事情は同じであり、「賛成」するのは確実。

 もちろん、米国は「対北朝鮮制裁を弱めない」という条件付きでしょうが‥。


 とにかく、本日の再協議に注目です。


posted by 永遠の旅行者 at 09:49 | ソウル 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 金正恩の北朝鮮、愛憎渦巻く韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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