2015年08月21日
北朝鮮軍 最前線に火力兵器部隊を移動か 韓国圧迫の心理戦? 韓国内では軍の初期対応に批判も
 北朝鮮の砲撃に韓国軍が応戦し、北朝鮮最高指導者の金正恩第1書記が「準戦時状態」を宣言して緊張が高まる朝鮮半島。
 聯合ニュースは韓国軍関係者の話として、北朝鮮が後方にあった火力兵器部隊を前線に移動配備する動きが確認された、と報じました。
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 しかし、この報道について韓国の軍事専門家は「あくまで脅しの手段、韓国民に対する心理戦だろう」と分析していますが、私もそう思います。

 北朝鮮はもともと、240ミリロケット弾や170ミリ自走砲をはじめとする火力兵器を南北軍事境界線に近い最前線地域に集中的に配備しており、既に朝鮮半島有事に際してソウル首都圏などに短時間で壊滅的な打撃を与える能力を備えています。


 よって今回、危機感が高まっているとは言え、全面戦争を意図していない状況で、後方にあった火力兵器まで前線に移すことに軍事的に大きな意味はありません。


 移動が本当なら、最前線部隊の戦力を一段と強化していることは確かですが、むしろ、そのことを韓国にわざと見せて(米国の偵察衛星が北朝鮮軍の動向を監視しているはずですから‥)、韓国民の不安を煽り、朴槿恵政権を揺さぶる戦術なのでしょうね。


 一方、朝鮮日報などによると、韓国国防部は昨日の北朝鮮の砲撃について、当初は「北韓(北朝鮮)のロケット砲挑発に対し、(砲弾発射の)原点地域を打撃している」と発表しましたが、実際に北朝鮮から飛んできたのはロケット砲ではなく高射砲の砲弾でした。
 しかも、韓国軍は「原点打撃」も行わなかったとか。

 これをめぐり、ウソをついたのか、初期段階で状況把握を誤ったのか、北朝鮮の不意の挑発に対する韓国軍の対応能力不足を含めて韓国内で議論になっています。

 また、北朝鮮が最初の砲撃を行ってから1時間11分、2回目の砲撃を行ってから52分たった後に対応砲撃を行っており、「もたもたした対応」という批判も噴出。


 聯合ニュースによると、韓国国防部の白承周(ペク・スンジュ)次官は21日、国会で開かれた与党セヌリ党の幹部会議に出席し、北朝鮮の砲撃を受け、南北軍事境界線の北朝鮮側500メートルの地点にK55A1(155ミリ)自走砲29発を応射したと明らかにしました。

 韓国国防省は、昨日は「約20発」と言っていたのに、これも事実上の発表訂正ですね。


 ところで、米国防総省は20日(米東部時間)、聯合ニュースに対し、北朝鮮の砲撃について「朝鮮半島の状況を注視している」とし、「韓国政府と緊密に接触している」と明らかにしたそうです。
posted by 永遠の旅行者 at 14:09 | ソウル 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 金正恩の北朝鮮、愛憎渦巻く韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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