2015年08月20日
朴槿恵大統領が中国抗日行事に出席へ、軍事パレード観覧は未定 「離米従中」路線に拍車、日米韓協力体制の空洞化進む
 朴槿恵大統領が9月3日に行われる中国の抗日戦勝記念式典に出席するため訪中することになりましたね。
 青瓦台(大統領府)が本日、発表しました。
 米国と中国の間でコウモリ外交を繰り広げた末、股裂き状態になっている韓国ですが、結局、アジア・インフラ投資銀行(AIIB)参加に続き、今回も習近平政権の要求に従うことになりました。
20150820  訪韓した習近平と朴槿恵の首脳会談140704 青瓦台.jpg
(ソウルの青瓦台で中韓首脳会談=2014年7月4日、青瓦台HPより)


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 「離米従中」路線にさらに拍車がかかり、日米韓協力体制の空洞化が鮮明になっています。

 中国にほぼ取り込まれた感じの韓国の現状に、オバマ大統領はさぞかし歯ぎしりしていることでしょう。


 米国では共和党を中心に「韓国の安保ただ乗り」論が噴出しており、大統領選の過程で米国のアジア戦略が話題となれば、米国の「国益」と相容れない行動を平気で繰り返す朴槿恵政権の姿勢が鋭く問われる場面もあるかもしれません。

 韓国に大規模な米軍兵力を配備し続けるべきかどうかについても、真剣な議論が起きても不思議ではないでしょう。


 朴槿恵大統領が10月に決まっている訪米(16日に米韓首脳会談)の際に、こうした問題にどう答えるのか注目されますが、結局、ノラリクラリとかわすのでしょうね。


 米国が北朝鮮の弾道ミサイルの攻撃から在韓米軍基地を守るために韓国内に配備したい終末高高度ミサイル迎撃(THAAD)システムをめぐる対応も問題です。

 中国の反対を受け、朴槿恵政権は公式には「米国から配備の要請は来ていない」という建前で逃げ回り、オバマ政権も呆れた眼差しで見ているものの、「米中どちらを取るのか」という形で朴槿恵政権を追い詰めることは避けている様子。


 ただ、オバマ政権も末期を迎え、米国政府と米軍に余裕がなくなっている中、韓国のワガママにいつまで付き合ってくれるのかは不明ですね。

 どこかの時点で「実質的な兵力削減」(形式上だけ在韓米軍の兵力をほぼ維持しつつ、実質的には別の地域にドンドン転出させる措置)を行う可能性も排除できません。



 以下は聯合ニュースが報じた朴槿恵訪中発表の記事です。
 韓国の青瓦台(大統領府)は20日、朴槿恵大統領が来月3日に行われる中国の抗日戦勝記念式典に出席すると発表した。
 青瓦台の朱鉄基(チュ・チョルギ)外交安保首席秘書官によると、朴大統領は中国の習近平国家主席の招きで、3日午前に北京で開催される抗日戦勝記念式典に出席するため、2〜4日の日程で中国を訪問する予定。

 式典に合わせた軍事パレードを朴大統領が観覧するかについて、朱首席秘書官は「関連する詳細な事項は現在検討中」と答えた。
 現時点で決まっていることはないという。

 また、朴大統領が中国滞在中に習国家主席と首脳会談を行うことになるとの見方を示した。

 朴大統領は3日午後に上海に移動し、翌日開催される上海大韓民国臨時政府庁舎の再開館式に出席する方向で調整中。
(ここまで引用)


 訪中までは決めたものの、軍事パレードの観閲式に出席するかどうかという問題が最大の難関。

 そもそも今回の戦勝記念行事には、欧州各国が米国や日本に配慮して首脳の出席を見合わせている上、軍拡を進める中国の人民解放軍を観閲することへの米欧のアレルギーは強いとされます。


 そんな中で、中韓首脳がそろって人民解放軍を観閲する姿がテレビ映像を通じ世界に伝えられれば、アジアにおける「日米VS中韓」の対抗図を象徴的に印象づける効果を生みます。

 中国はまさに、これを狙っているのでしょうね。

 世界中が注目する場で、日米韓協力体制に完全にくさびを打ち込むと同時に、「韓国は中華帝国の属国に戻ってきた」とアピールできるわけですから。


 習近平国家主席から軍事パレードの観閲式出席を強く求められれば、朴槿恵氏はもはや「ノー」とは言えないでしょう。

 そんなことをすれば、中国側は訪中した朴槿恵氏に恥をかかす報復に出る可能性も十分。

 聯合ニュースによれば、韓国内では「軍事パレードに出席しても拍手はしない」との見方も浮上しているそうですが、何だか哀れなピエロのようですね。


posted by 永遠の旅行者 at 17:27 | ソウル ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 膨張中国と対決する日米、従属の韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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