辛格浩氏が次男の東彬氏を非難する肉声が2日、KBSテレビを通じ公開されました。
長男の東主氏側が創業者の威光を借りて自らの「正統性」をアピールするためにKBSに渡したものですね。
KBSは、格浩氏がお家騒動について国民に謝罪するとともに、東彬氏を韓国ロッテグループ会長とロッテHD(本社・東京)代表に任命したことはないと言明した、報道。
放映された映像の中で格浩氏は「(70年間ロッテグループを育ててきた)父親である自分を排除しろ、という点は、到底理解できず、許すこともできない」と韓国語で表明しました。
格浩氏は、あらかじめ用意された発言内容の書かれた紙を読み上げているような感じ。
高齢で体力が衰えているためか、声は弱々しく、かつてのカリスマ経営者の威厳はかなり消え失せた印象ですが、決してボケてはいないようです。
一方、東主氏も再びKBSのインタビューに応じ、「お家騒動」で世間を騒がせていることについて頭を下げて謝罪を表明した上で、「先月6日に(東彬氏に)会ったが、弟は『完全に勝つか負けるか(勝負が)決まるまではやめない。妥協はしない』と強く主張していました」と日本語で語りました。
さらに騒動を起こした目的として「(持ち株会社であるロッテHD代表理事を東彬氏によって)辞めさせられたお父様とその他の取締役の復職、元の私の役職への復帰が望みです」と表明。
また、東彬氏が中国事業で巨額の損失を出したことに関し、格浩氏が「弁償しろ」と言うほど大変な怒りを示した、と説明したそうです。