2015年07月30日
ロッテの「お家騒動」、今度は持ち株会社の支配権めぐり株主総会で兄弟対決か
 日韓を股にかけて事業を行うロッテグループの後継者の座を争う「兄弟対決」は、予想された通り、一段と激化しそうな雲行きです。
 グループ創業者の辛格浩(シン・ギョクホ、日本名:重光武雄)氏の長男、辛東主(シン・ドンジュ、日本名:重光宏之)元ロッテホールディングス(HD、本社・東京)副会長と、次男の辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)ロッテHD副会長(韓国ロッテグループ会長)による闘いの次なる舞台は、グループの持ち株会社であるロッテHDの株主総会になる模様だ、と韓国メディアが報じました。
20150729 帰国したロッテ長男.jpg
(日本からソウルの金浦空港に到着した辛東主氏=中央 SBSのニュース映像より)


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東彬氏はロッテHDの過半数の持ち分を確保したと主張していますが、東主氏も自身を支持する勢力の持ち分は3分の2に上るとして、取締役の入れ替えを提案する方針のようです。

 昨日も書きましたが、2人の持ち株比率は20%ずつで同等らしいので、結局は父親の辛格浩氏の持ち株がどちらに動くかによって結果が決まると考えて良いと思います。


 ロッテHDの取締役7人全員が各持ち分保有勢力の代表で構成されている上、東彬氏が28日に緊急取締役会で既に格浩氏を除く5人の支持を取り付けただけに、株主総会を開催しても何も変わらないとの見方がある一方で、格浩氏の持ち株比率が圧倒的と見られるため(ロッテHDの株式の27%を保有する光潤社は、格浩氏が株式の過半数を持っているらしい)、「結果は予断を許さない」というのが実態ではないでしょうか。


 さらに聯合ニュースによると、格浩氏の妻の重光初子氏(東主、東彬兄弟の実母)が30日午後、金浦国際空港経由で韓国入りしたもようとか。

 現在、東彬氏を除く格浩氏、東主氏が韓国に戻っており、間もなくオーナー一族の「家族会議」が開かれるとの観測も出ています。


 東主氏は27日に親族と共に高齢の格浩氏を韓国からチャーター便で日本に連れて行き、格浩氏が自分以外の取締役に解任を言い渡す騒ぎ(韓国メディアは「長男の乱」とか、「王子の乱」と呼ぶ)がありましたが、この親族には格浩氏の長女らが含まれています。

 このため、家族会議が開かれれば、長女は当然、東主氏の味方でしょうし、株主総会開催となれば父親を東主氏側に引き寄せようと努力するのは間違いありません。

 重光初子氏がどちらか一方を支持するのか、それとも別の解決案を提示するのかも気になります。


 自らの利益を計算しながら兄弟親族が合従連衡を繰り返し、先行きの分からないドロドロのお家騒動を続ける展開は、まるで韓国ドラマ「黄金の帝国」を連想させますね。


 ところで東主氏は30日、韓国KBSテレビとのインタビューで、父親の署名が入ったロッテHD取締役らの解任指示書を公開し、「(父は)健康で判断力も十分だ」と主張しました。

 指示書には東主氏をロッテHD社長に任命する内容も。

 東主氏が解任指示書を公開したのは、27日に行われた東彬氏を含む取締役6人の解任措置が格浩氏の意思だったことをメディアを通じてアピールし、東彬氏の動きをけん制する狙いがありそうです。


posted by 永遠の旅行者 at 21:14 | ソウル ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | お家騒動のロッテ、「韓国企業」宣言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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