2015年07月17日
仁川・青羅国際新都市は高層アパート林立の美しい街並 木陰となる緑少なく散歩に不便
 仁川(インチョン)市の西区に属し、同市が開発を進めるニュータウンの1つ「青羅国際新都市(チョンナ クッチェ シントシ)」が結構、ホットな場所になっているということで、嫁さんと訪れてみました。
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(空港鉄道の青羅国際新都市駅から見た同新都市の高層アパート群)


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 高層アパート(日本の高層マンションに相当)群の中心に人工水路と公園が整備され、新都市内を網の目のように広がる歩道は自動車が走れるほどの広さ。

 計画的につくられただけに、どこか雑然とした雰囲気が残るソウルの旧市街地とは全く異なる雰囲気。

 昨年開催された仁川アジア競技大会のメイン開催地でもあります。


 同新都市が話題を呼んだ理由は、数年前まで「幽霊都市」という悪評が立つほどアパートの売れ残り物件が多かったのがウソのように、最近は購入者が急増し、中古物件の売買価格も上昇しているからです。


 韓国ではこれまで、アパート入居時に高額の保証金を家主に預ける代わりに、月々の家賃支払いはゼロとなる「チョンセ」と呼ばれる賃貸制度が広く行き渡っています。

 ところが、過去にはアパート売買価格の50%程度だった保証金が、ここ数年急上昇し、最近は80%程度の物件も珍しくありません。


 背景には、、政府と中央銀行が不況対策として歴史的な低金利政策を取っている影響で、家主がチョンセ保証金の運用で得られる利益が激減したことから、収益確保のため保証金の額を大幅に上げるか、チョンセをウォルセ(日本と同様、毎月、一定額の家賃を支払う制度)に変更している事情があります。


 青羅国際新都市は、ソウルに比べればチョンセの保証金が安いことから、環境を気に入って移り住む人が増えたほか、「ソウルでチョンセを増額するくらいなら、思い切ってここにアパートを買ってしまおう」という人も急増中。

 結果的に、同新都市のチョンセの保証金と、売買価格の両方とも大きくアップしたというわけです。


 さらに、アパート売買価格に占めるチョンセの保証金の比率が70%を超えると、万一、家主が破産するなどしてアパートが競売にかけられた場合、売却額が保証金を下回る恐れがあります。

 家主がアパートを担保に金融機関から借金をしていれば、その危険性はさらに高まるため、さすがの韓国人も「これ以上、チョンセの保証金を増額するのは怖い」と思う人も増えているようですね。


 冷静に考えれば、韓国は景気回復のめどが立たず、デフレの兆しも見える中、かつてのような高金利時代が復活する可能性は薄いと見られます。

 となれば、チョンセ物件はどんどん減り続け、貴重なチョンセ物件の保証金も高止まりするのは確実。
 不動産業界でも「チョンセはやがて消える」との見方をする人が目立ちます。


 私もチョンセでアパートを借りていますが、この先どうするか思案の時かもしれません。


 話が少し横道に逸れましたが、青羅国際新都市に話を戻します。

 綺麗に整備された街であるものの、仮にここに住むとなると、とにかくソウル中心部や汝矣島地区、江南地区に出かけるのが大変です。


 仁川国際空港から金浦空港経由でソウル駅に至る「空港鉄道」の駅(青羅国際新都市駅)がありますが、新都市に行くには同駅から路線バスで10〜15分かかります。

 空港鉄道は、ソウル市内の地下鉄に比べると、運行本数が少ないことも難点。


 そして、これが一番不満な点ですが、意外に緑がないですね。

 歩道は幅広く、街全体が余裕のある建物配置になっているものの、なぜか散歩する人に木陰を提供する樹木が少ないのです。
 真夏日だっただけに、ソウルの街を歩いているときに比べ、「くそ暑い!」という印象。

 街中に張り巡らされた歩道付きの水路も、太陽の照り返しで灼熱地獄となり、あまり人通りはありません。


 また、不動産屋で2012年に入居が始まったアパートの売り物件があったので、中を見せてもらいましたが、高層階の部屋なのに薄暗い感じで、内装は非常にダサく「まるで十年前のアパート」という感じ。

 「築年数」的には新品同然なのに、りっぱな外見と中身の安普請ぶりの落差に驚かされ、「ウーン」と一気に幻滅しました。
 中にはすばらしいアパートもあるとは思いますが‥。

 いずれにしても、嫁さんの評価は、「外観だけはすばらしいけど、この街はダメね」でした。 

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(青羅国際新都市駅)


posted by 永遠の旅行者 at 21:45 | ソウル | Comment(0) | TrackBack(0) | 日常、グルメ歩き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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