やはり 「シュワちゃん」こと、アーノルド・シュワルツェネッガーが登場するだけで、圧倒的なカリスマのオーラが沸き起こります。
彼の出演しない前作「ターミネーター4」が不人気だった理由ははっきりしていますね。

(SBSテレビの宣伝映像より)
今回の作品、迫力あるCG映像や格闘シーン、過去のシリーズ作品への郷愁を誘う要素を盛り込むなど、多様な世代が楽しめるような様々な工夫が凝らされており、最初から最後まで飽きることなく観れました。
大阪の「ユニバーサルスタジオ」でターミネーターのアトラクションがありますが、あれの映画版のような印象で、一見の価値がある映画です。
(もちろん、映画のストーリーはもっと練られており、どんでん返しもありますが‥)
ただ、個人的には、今ひとつ「深み」がないというか、過去のシリーズに漂う独特の雰囲気、悲壮感のようなものが消え失せてしまった点が非常に残念でした。
ジェームズ・キャメロンが造りあげたターミネーターの世界は、強大で無敵に感じられる機械軍団に対し、個々人は非力な人類が知恵と勇気を総動員し、力を合わせることで対抗。
多くの犠牲の末、ようやく敵を撃退しても、「人類の終末を本当に防げるのだろうか」という不安が消えません。
そして、スカイネットは結局、人類が創り出したものであり、自らの力を過信した人類がしっぺ返しを受ける物語であり、日本で言えば「もののけ姫」的な世界観というか、後の「アバター」につながる要素を内包した作品です。
最新作は、こうした要素がごっそり抜け落ち、マーベル漫画原作映画のようになってしまったのではないか、という印象。
やはりターミネーターは、キャメロン監督の第2作が最高ですね。
まあ、次回作もシュワちゃんが出る限り、観に行くと思いますが‥。(笑)

あと、映画の序盤では、元祖韓流スター、イ・ビョンホン扮する液体金属のターミネーターが出てきて、シュワちゃんたちと追撃戦を展開しますが、すぐに撃退されます。
これを観た韓国人の感想は、「こんな程度の役だったの?」と失望を示す声が結構出ているようですね。
