2015年06月30日
日本は高速鉄道乗客の「安全チェック」技術開発を 世界で増加するテロ対策にも有効

 東海道新幹線下り「のぞみ225号」(東京発新大阪行き)の1号車付近で男が油のようなものをかぶって火を付け焼身自殺を図り、この男と、煙を吸い込んだ女性乗客の2人が死亡し、20人以上が重軽傷を負った事件。
201507 新幹線放火自殺 SBS.jpg
(事件を伝えるSBSテレビのニュース映像より)


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 故意の「放火」とはいえ、新幹線でこれほどの事態が起きるとは思ってもいませんでしたね。

 車両内の不燃対策が相当しっかりしているという報道から推定すると、これでも被害は最小化された方なのでしょうか。


 ただ、これが爆発物テロだったら、もっと大惨事になっていたのは確実ですね。

 考えてみると、新幹線にどれほど危険物を持ち込もうが、現在は何のチェックも行われていません。


 今回の事件を契機に、将来のテロ対策も兼ねて、本格的な乗客の身体チェックと手荷物検査を実施する方法を検討すべきではないでしょうか。


 高速鉄道は航空機と違って、爆弾が爆発したら墜落、全員死亡というわけではありません。
 しかし、高速鉄道の方が1編成当たりの乗客数が多いだけに、場合によっては航空機以上の犠牲者が出る可能性もあります。


 産経新聞の報道によると、中国は高速鉄道をはじめ、一般の鉄道や地下鉄でも、駅の構内で荷物検査を受ける必要があり、通勤時に地下鉄駅のX線検査装置の前に長蛇の列ができるとか。
 インドでは2008年11月、西部ムンバイで駅やホテルが標的となった同時多発テロが発生して以降、全国の鉄道駅で金属探知機などによる検査が強化されたそうです。

 個人的体験では、フランスの「TGV」やドイツの「ICE」など欧州の高速鉄道では特別なセキュリティーチェックはありません。

 ドーバー海峡の下を横断する英仏トンネルでロンドンとパリを結ぶ「ユーロスター」は、空港並みの荷物検査が実施されているそうです。


 中国の場合、共産主義体制であり、国内の少数民族弾圧によるテロの危険性がケタ違いに大きいので、日本とは事情が違うものの、乗客への影響など研究はしてみるべきでしょう。


 乗客の利便性を勘案すれば、航空機並みの厳密なセキュリティーチェックを導入するのは現実的ではありません。

 しかし、日本の高い技術力を総動員して、短時間で石油などの可燃物、爆発物、刀剣など凶器に転用される恐れがあるものを見つけることができる仕組みをつくる努力は不可欠です。


 また、建設が始まったリニアモーターカー開通時のセキュリティーチェックについても、今から真剣に議論を始めるべきではないでしょうか。


 世界が益々不安定になり、テロは激化するばかり。

 逆に、鉄道輸送をめぐり短時間に効果的な乗客のセキュリティーチェックを行うことができれば、日本にとって世界への輸出が期待できる重要な「社会インフラ」が誕生することも意味します。

 官民が総力を挙げて実施することを検討する余地があるのでは?
 上手くいけば、航空機の方にも転用できるかもしれません。


posted by 永遠の旅行者 at 21:20 | ソウル ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 海外から見る日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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