不支持率は3ポイント下がり58%だそうです。

(閣議で発言する朴槿恵大統領=25日 チャンネルAの映像より)
朴槿恵氏の支持率は、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス感染問題に関する政府の対応の不手際が影響し、前週は過去最低水準の29%まで落ち込みました。
まあ、MERS沈静化の兆しが出てきて、韓国民の不安もかなり解消された雰囲気です。
デパートや映画館、繁華街の人出も増加し、マスクを着用する人もほとんど見かけなくなりました。
今回の世論調査結果は、韓国内のこうした雰囲気を反映したのでしょうが、朴槿恵氏が苦しい状況には変化はありません。
先日、企画財政部が今年の経済成長率予測値を当初の3.8%から3.1%に大幅に下方修正しました。
言わずと知れたMERS事態の余波で内需が冷え込んだ上、輸出不振が続いているためです。
しかも、実際の経済状況を見れば、成長率が2%台に落ち込むのは確実視されています。
消費者物価上昇率の方も0.7%に下がり、1966年以来49年ぶりの最低値とか。
韓国政府は決して認めませんが、要は、事実上のデフレに突入しているわけですね。
ここからは、無理矢理。成長率を引き上げるには巨額の公共事業財に頼るしかなく、今後、韓国の財政は急速に悪化する恐れが出てきました。
日本と異なり、過度な輸出依存体質の韓国経済。
中国経済の減速、中国企業の激しい追い上げ、欧州の不況長期化に、円安ウォン高も加わり、この先、明るい材料は見当たりません。