2015年06月23日
サムスン後継者の李在鎔副会長が謝罪 系列病院のMERS感染拡大で「責任痛感」
 中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス流行の「最大震源地」になってしまったサムスン・ソウル病院(ソウル市)について、財閥サムスングループ系列で同国トップクラスの有力病院でありながら、あまりの防疫の未熟さに非難が噴出していますが、ついにサムスングループが公式に謝罪を表明しました。
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(記者会見で謝罪する李在鎔氏=23日 SBSの映像より)


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 同グループ総帥、李健熙(イ・ゴンヒ)サムスン電子会長の長男で同社副会長の李在鎔(イ・ジェヨン)氏は23日、記者会見を開き、感染者続出について「皆様に多大な苦痛と心配をおかけした。深くお詫び申し上げる」と述べ、報道陣のカメラの前で頭を90度下げました。
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(記者会見で謝罪する李在鎔氏=23日 SBSの映像より)

 李健熙会長が昨年急性心筋梗塞で倒れ同病院に入院中のため、後継者の李在鎔氏が事実上、グループトップの役割を果たしています。
 しかも同病院は、サムスン生命公益財団の傘下に置かれ、同財団の理事長が李在鎔氏。

 本日の会見も、同財団理事長の立場で行ったとのことです。


 サムスングループが同病院に「財閥方式の収益と効率重視の経営」を持ち込んでいたこともあり、世論の批判は病院だけに止まらず、グループ全体に広がりつつあるため、李在鎔氏も「企業イメージへの打撃も大きく、早めにトップが謝罪をするのが最善の危機管理」と判断したのでしょう。


 テレビ各局が中継した会見映像で、李在鎔氏は「MERSで亡くなられた方や遺族、治療中の患者、隔離措置で不便を強いられている皆様に申し訳ない」と陳謝。
 「患者については最後まで責任を持って治療する。関係当局とも緊密に協力し、MERS事態が早期に完全解決するよう全力を傾ける」「国民の皆様の期待と信頼に及ばず、惨憺(さんたん)たる思いで責任を痛感している」などと述べました。

 韓国メディアから「同病院の改革が必要だ」という声が出ていますが、李在鎔氏も会見で、事態収拾後に大々的な改革を実行することを約束しました。


 一方、黄教安(ファン・ギョアン)首相は昨日の国会答弁で、事態収拾後に「政府と病院の措置に問題があったかどうかについて綿密に検討する」と表明。
 「サムスン・ソウル病院の立場だけを考慮して情報を隠蔽したのではないか?」という野党議員の質問に対し、首相は「徹底した真相の調査が必要だ、という言葉に共感し、そのように調査する」と言明しました。

 
 李在鎔氏は現在、父親からグループの経営権を継承する作業の真っ最中で、非常に重要な時期です。
 そのなかでMERS感染拡大に襲われたのは、少し運が悪かった面はありますが、この間の不適切な病院経営の結果でもあるので、サムスンとしては自業自得ですね。

 いずれにしても、朴槿恵政権は今回の不手際の責任の多くをサムスンに被せる方向に進んでいるので、李在鎔氏もこれからが大変そうです。


posted by 永遠の旅行者 at 12:48 | ソウル | Comment(0) | TrackBack(0) | MERSに恐怖する韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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