2015年06月19日
朴槿恵政権、外相訪日で米国に対日譲歩アピール狙う 慰安婦問題で日本を追い込む「圧力カード」の思惑か
 韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官(外相に相当)が21〜22日の日程で日本を初訪問することになりましたね。
 韓国外相の訪日は4年ぶりで、21日には岸田外相と会談し、慰安婦問題の解決策などを協議するほか、22日には東京で行われる日韓基本条約調印50周年の記念式典に出席する予定です。



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 「外交部長官の訪日」に関し、朴槿恵政権は「韓国が度量の大きさを示し、先に大きな譲歩をしてやった」という「上から目線」の雰囲気を韓国メディアに伝えているようですが、それでも「事実上の国交断絶状態」(韓国メディア)から脱し、冷静に関係改善を模索する上では一定の意味があるのは確か。

 尹炳世氏は、朴槿恵政権の「反日」強硬外交を主導してきた中心人物であるため、彼の訪日は韓国の外交戦術の変化を示す象徴的な意味合いが感じられる「事件」(中央日報)と言えます。

 ただ、朴槿恵政権の方から折れてきたように見えるのは、少し気持ち悪いですね。


 中央日報によると、韓国政府関係者は尹炳世氏の訪日について「外交の勝負」と話しているとか。

 外交部当局者は「過去の歴史歪曲に対する断固たる対応とは別に、大きく和合しようという我々の意志を見せるべきという共感が政府内にあった」と説明。

 別の当局者は「重要な契機を迎えて、また前提条件を付けるような姿を見せるよりは、今の難しい状況を解くために果敢に決断するのが正しいと考えた」と述べているそうです。


 朴槿恵大統領がこの前、米紙とのインタビューで、慰安婦問題をめぐる交渉について「相当の進展があり、われわれは最終段階にいる」と表明しましたが、この発言を実現させるため、妥協案を携えて日本に来るつもりなら安倍政権も大歓迎でしょうが、事態は全く予断を許しません。


 おそらく朴槿恵政権には、尹炳世氏の訪日により「韓国が日本に譲歩している」と米国にアピールするつもりなのは間違いありません。

 さらに、慰安婦問題で韓国の要求を日本が飲まない場合、「日本が韓国の誠意を踏みにじった」「大統領も期待した進展が、日本の非協力的な態度のために実現しなかった」とイチャモンを付けてくる可能性も大いにあると思います。


 日本が圧力に屈して妥協すれば、韓国民に「外交勝利」を宣伝できますし、日本が折れなければ「交渉頓挫の原因は日本にある」と責任転嫁すればいいからです。


 みなさんは「そんな屁理屈が米国に通用するわけがない」と思うかもしれませんが、多くの韓国人は「通用する」と考えているのです。
 もしくは、最悪、米国に言い訳できる「名分」(韓流時代劇を見れば分かるように、儒教思想の世界では別にウソでも構わないのですよ!)があればよいのですから。


 内政、外交とも失敗続きの朴槿恵政権ですが、今度は「だめ押し」として、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス感染拡大を許す不手際を演じてしまい、保革双方から「無能」呼ばわりされるどん底状態。

 是非とも国民に「一発逆転」をアピールできる大きな成果が欲しいところで、そこで目に付けたのが「慰安婦問題」と言うことかも知れません。


 韓国政府が下手に譲歩しては、「反日」情緒の強い国民から猛反発を食らうだけですから、何としても日本から「大勝利」を勝ち取る必要があり、「そのためなら、外交常識に反するような汚い手も使うことも躊躇しない覚悟」と思われます。


 ただ、日経新聞が先日、慰安婦問題をめぐる日韓協議の議題の概要について報じていましたが、その中で、日本がとる措置には元慰安婦への財政支援や、安倍首相による謝罪や責任への言及を含む声明が挙がる一方で、韓国がとる措置には朴槿恵政権での慰安婦問題の最終解決への保証、ソウルの日本大使館前や米国に設置された慰安婦を象徴する「少女像」の撤去などが挙がります。

 これを見ると、日韓双方とも、合意に向けたハードルは高いと思われますね。
 もちろん、まだ結論は出ていないということです。


 朝鮮日報によると、韓国政府の幹部も、慰安婦問題について「進展がないとは言えないが、全ての問題を一度に解決できるような状況でもない。より長い目で見守ってほしい」と説明。
 別の政府筋も「過去にないほど右傾化の傾向を見せている日本政府と、慰安婦問題をめぐって妥結するというのは非常に困難だ。大統領が期待感を高めるような発言をしたが、現実を認識し、冷静になる必要がある」と指摘しています。


 この問題で重要なのは、安倍政権が決して安易な譲歩はしないでしょうし、韓国側に確実な約束履行を求める姿勢を崩さないはずですから、レームダック状態の朴槿恵政権では手に負えないのが実態。

 しかも、仮に日韓両政府の間で合意が成立しても、韓国政府にとって、元慰安婦を「反日活動の道具」として抱え込んでいる市民団体「韓国挺身隊問題対策協議会」(尹美香(ユン・ミヒャン)常任代表)を説き伏せることが困難だという現実があります。


 歴代政権が国民の「反日」情緒を刺激して「安っぽい拍手」を受けていい気になり、後先を考えずに対日要求の水準を威勢良くどんどん高めた結果、いざ外交交渉で妥協が必要になった時、自分たちが増幅した「反日」に足を取られ、身動きできなくなったわけですね。


 となると、前述した通り、日韓関係改善が難しい「言い訳」をつくる作業の一環ということになります。
 もしくは、日韓関係改善を強く求める米国の圧力をかわすため、とにかく時間稼ぎを図ろうというつもりかも知れません。

 果たして、どうなるでしょうか。





posted by 永遠の旅行者 at 03:07 | ソウル ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国政治 反日の朴槿恵政権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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