2015年06月16日
先の見えない韓国MERS感染拡大、政府の楽観論にメディアから疑念噴出

 韓国の中東呼吸器症候群(MERS)コロナウィルスの感染は、楽観的な政府の見通しとは裏腹に毎日感染者や死者が増え続け、一向に終息の兆しが見えません。


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 先日はついに、政府が「出ない」と断言していた「4次感染者」が発生した上、感染経路のはっきりしない患者も相次ぎ、「病院内感染」の枠を抜け出し、「地域社会の感染」を疑わせる雰囲気も出てきました。

 保健福祉部は依然として「感染発生は病院内にとどまっている」と繰り返していますが、一部の専門家や韓国メディアからは「(これから)MERSが猛威を振るうのではないか」(ハンギョレ新聞)と憂慮する声が広がり始めました。


 MERS対応の中心である保健福祉部は、記者会見で楽観論を匂わせながら、「今週末が山場」と言いながら、相変わらず感染者が続くと、次週には再び「今週末が山場」と言う「オオカミ少年」状態で、国民の信頼を完全に失いました。

 国民の多くは「見えない恐怖」にさいなまれ、「とにかく朴槿恵大統領が立ち上がって陣頭指揮に当たり、政府全体に号令を掛けてくれ」という思いで一致していますが、当人の腰の重く、世論の批判の高まりを受けて、ようやく現場視察などを散発的に行う程度。
 ほぼすべてのメディアから「大統領の姿が見えない」と袋だたきに遭う始末です。


 運営資金の一部を政府に頼り、時の政権を刺激する報道を避ける傾向にある通信社「聯合ニュース」も、「保健当局の統制をすり抜けた『スーパー伝染者』候補が引き続き現れていることから、事態は長期化の兆候が出ている」と指摘しました。

 これは、朴槿恵政権にかなり遠慮した表現ながらも、要は「事態は政府のコントロールを離れ、手がつけられなくなりつつある」と言いたいのだと思われます。


 朴槿恵政権に最も近い最大手紙「朝鮮日報」ですら、朴槿恵大統領のリーダーシップの欠如した対応に苦言を呈し続けていますね。

 同紙の朴宗世(パク・ジョンセ)社会政策部長は最新のコラムで、対応が後手後手に回った政府をあらためて批判した上で、韓国のMERS感染者数が世界2位になったことに触れ「『MERS』でなく『KORS(韓国呼吸器症候群)』と呼ぶべきだ、という皮肉まで聞こえてくる羽目になった」と嘆いています。


posted by 永遠の旅行者 at 01:10 | ソウル | Comment(0) | TrackBack(0) | MERSに恐怖する韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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