2015年06月09日
韓国、MERS感染疑いで「隔離」対象者の医師夫婦がフィリピン旅行 診療の患者が感染者、出国前に当局の通知届かず
 韓国の保健当局は中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染拡大阻止のため、感染の疑いがある人を「隔離」対象者にし、大部分は「自宅での自主隔離」(「なんちゃって隔離」ですね)を要請していますが、こうした人の中には列車やバス、航空機を利用して「旅行」をしてしまう人も相次ぎ、政府や自治体は頭を抱えています。


スポンサードリンク

 韓国の世界日報(例の統一教会系ですが、たまに特ダネが載ったりします)によると、全羅北道・淳昌(スンチャン)郡にある病院の医師夫妻が今月6日にフィリピンへ出国し、保健当局から「自宅隔離の対象者になった」という連絡を受けて翌日、急遽、韓国にとんぼ返りする騒動がありました。

 この医師夫妻は淳昌郡にある同じビル内で、夫は整形外科医院の院長、妻は内科医院の院長として働いているとか。

 そして今月2日、女性患者(72)が腰の痛みの治療のため同整形外科医院を訪れた後、4日には発熱などを訴えて同内科医院を訪問。

 ちょうどそのころ、保健当局は、韓国で最初のMERS感染者が出た病院に同時期に入院していた患者らを追跡中。
 この女性患者もその1人で、保健当局がようやく所在を探し当てて「隔離」措置を取り、検査の結果、感染が確認されました。

 ところが、この女性患者の感染確認を受けて淳昌郡がすぐに接触者の追跡調査を行わず、しばらく放置状態にしていたため、医師夫妻に「自宅隔離の対象者」という連絡をするのが遅くなり、何も知らない2人は出国してしまっていたそうです。

 報道通りであれば、当局の不手際であり、医師夫妻は被害者ですね。

 ただ、この件をめぐりインターネット・メディア「ニュース1」は、夫は保健当局から5日に「自宅隔離び対象者」に分類されたことを知りつつも、妻と共にフィリピンに出国した、と報じており、どちらが本当か論議の余地があるようです。

 ニュース1は、夫がこの女性患者を直接、診察していた、と伝えています。


 もう1つのケースは、明らかに市民のワガママであり、ネット上でも当事者への非難が噴出しました。

 韓国メディアによると、「自宅隔離の対象者」である女性が船に乗って鬱陵島(ウルルンド、韓国東方沖にある日本海の島)に旅行し、女性の所在が分からず慌てた保健当局が警察の力を借りて携帯電話の位置追跡などを利用して捜索した末、この女性が鬱陵島に上陸したところで身柄を確保、無理矢理連れ戻した「事件」がありました。

 連れ戻す過程でも、女性を一般の客船に乗せようとしたところ、感染を恐れる他の乗客から強い抗議の声が上がり、仕方なく自治体所有の船で本土に運んだ、というオマケまでついています。


 前にも書きましたが、ソウル市内の自宅で「隔離」中だった女性が、退屈しのぎに地方にゴルフに出かけたケースがありましたね。
 鬱陵島旅行の女性も、これと似たような悪質事例と言え、モラルが崩壊した論外の行為ですね。


 また、忠清南道の発表によると、同道・公州市の自宅で「隔離」状態だった人物が8日に熱が出たため、自分でタクシーに乗って近くの病院に行き治療を受けたことが公州保健所のチェックで分かり、この人はすぐに救急車に乗せられて公州市内の指定病院に運ばれ、本当に「隔離」されたとか。


 韓国メディアは、感染拡大阻止に向け、国民にもモラル向上を訴えていますが、上記のケースの他にも、高速鉄道やバスなどの公共交通機関を使って動き回った「事件」が続出し、当局は事後対応に大わらわです。

 もっとも、感染者と接触した可能性のある人物をリストアップしたり、当該人物の所在探しに手間取ったりして、「自宅隔離の対象者」という連絡を本人に行うのが遅れた結果という事例も多いだけに、結局は対応が後手後手に回った政府と自治体にツケが回ってきたと言えますね。


posted by 永遠の旅行者 at 01:19 | ソウル ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | MERSに恐怖する韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。