2015年06月06日
日韓関係は「慰安婦問題と領土紛争で前に進めない」 MERS不手際で苦境の朴槿恵大統領、「反日」強硬姿勢も選択肢?
 韓国は本日、国のために犠牲になった人々を弔う日である「顕忠日」を迎えました。

 朝鮮戦争やベトナム戦争により戦死した兵士や、日本統治時代の独立運動家、歴代大統領らが祀られた国立顕忠院(ソウル)で、現職大統領をはじめ各界代表らが出席して追悼式典が開かれるのが恒例です。
20150606 顕忠日あいさつの朴槿恵.jpg
(追悼式典演説する朴槿恵大統領 青瓦台HPより)


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 朴槿恵大統領は本日、この式典で演説し、「北東アジア情勢も敏感になっている」とし、「従軍慰安婦問題のような過去の歴史的な真実の問題と、領土紛争などのために前に進むことが出来ずにいる。しかし我々はこうした困難に屈せず、必ずこれらの問題を解決して行く」と表明しました。

 朴大統領は、「慰安婦問題の進展」を日韓首脳会談開催の前提条件とする姿勢を堅持しており、今回の演説もこうした立場の延長線上のものといえますが、領土紛争まで持ち出したのは少し気になりますね。


 演説では、「韓日首脳会談」という言葉は出てきませんでしたが、慰安婦と領土紛争などを「必ず解決する」と強くアピールした以上、仮に安倍首相と最初の首脳会談が開かれる場合、当然、慰安婦問題だけでなく、竹島(韓国名・独島)問題でも日本の譲歩を引き出す必要があるという考えを臭わせたとも取れなくありません。


 もしそうであれば、「慰安婦問題の進展」だけでなく、竹島問題でも韓国政府が「進展」と考える日本側からのお土産が無い限り、首脳会談に応じるのは困難ということになります。


 北朝鮮情勢の緊迫化や米中対立が激しくなる中、朴槿恵政権はオバマ政権から日韓首脳会談開催を強く迫られ、慰安婦問題だけでは、これ以上、米国の圧力をかわすことが難しくなりつつあり、相当に追い詰められた状況。
 そこで「日本の挑発的な行動のせいで会談を開くことが出来ない」という口実の1つとして、慰安婦問題に加え、竹島領有権問題を前面に押し出してくるつもりなのかも知れませんね。

 そうなった場合、「日韓首脳会談をしたくないための口実」であることは米国にもバレバレですが、朴槿恵政権としては、国民の「反日」感情をくすぐることで支持率を上げるとともに、日米韓3カ国協力体制の復活を快く思わない中国の習近平政権におもねることも出来ます。


 ただでさえ、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染拡大をめぐる政府の対応の遅れに対し、国民から批判が噴出し、支持率も急落。

 予想以上に早くレームダック化が進む朴槿恵政権としては、ここは対日関係で強硬姿勢に出て、国民の関心を外にそらすのが「有効な選択肢」と考えても不思議ではありません。

 中でも「独島」は、韓国民にとって有無を言わさない絶大な効果がありますから。


 韓国の長期的な「国益」は別に置いて、ポピュリストであり、中韓関係を重視する朴槿恵大統領個人にとっては、様々な面から、日韓首脳会談が開かれない方が利益ということであれば、今後の日韓関係のことは気にせず、強硬姿勢をさらにヒートアップさせることも可能でしょう。


 朴大統領は来週には米国訪問に出発し、現地で各種行事での演説や米韓首脳会談が行われますから、そこで何らかの言及がある可能性もあります。

 まあ、オバマ大統領の前では比較的静かにしているとは思いますが、帰国後に何か一発ぶちかましても不思議ではありません。
 いずれにしても、朴大統領の今後の発言に注目ですね。


posted by 永遠の旅行者 at 18:04 | ソウル | Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国政治 反日の朴槿恵政権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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