2015年05月29日
MERS感染疑いの韓国人男性が中国出張中に広東省で隔離、陽性確定 韓国の杜撰な防疫体制浮き彫りに

 韓国で「中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス」の感染拡大の懸念が高まっていますが、ちょっと信じられないくらい杜撰な防疫体制が露呈しましたね。


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 産経新聞の報道では、MERSは、2012年に発見された新型のコロナウイルスによる感染症で、発熱、せき、肺炎などの呼吸器症状を引き起こし、特に糖尿病や心臓病の人では重症化することが分かっています。

 サウジアラビアを中心に中東やアフリカ、欧米などで患者が報告され、世界保健機関(WHO)の今月25日の声明によると、確認されたMERS感染者は世界で計1139人に上り、うち少なくとも431人が死亡。
 この数字に韓国での感染例が含まれているかは不明なものの、死者は1年前に比べ約2.5倍に増えました。

 かなり毒性が強いウイルスですね。


 ここからが問題の件です。

 聯合ニュースによると、感染が疑われていたにもかかわらず中国に渡航した韓国人男性が、中国保健当局による検査の結果、感染者と確認された、と中国中央テレビが本日報じました。
 男性は広東省恵州市で隔離中。

 この男性は韓国内のMERS感染患者9人のうち、3人目の患者の息子。
 入院中の父親を見舞うため今月16日に病室を訪れ、4時間ほど滞在しました。

 韓国保健当局はこうした事実を把握しておらず、男性は26日に中国に出張したのですが、そもそも韓国出国までの11日間、隔離されずに日常生活を送っていたそうです。

 つまり、会社関係者や近所の人たちと接触し放題だった、ということ。
 男性の通勤方法は不明ですが、電車やバスを使っていれば、ラッシュアワーの混雑ぶりから考えると、相当な数の人々と濃密な肌の触れ合いがあったと見られます。


 日経メディカルによると、この男性は19日に発熱などの症状が表れ、22日には37.7度の発熱で救急外来を受診。
 25日にも受診し、その時は38.6度だったとか。
 この際、医療スタッフから、予定していた中国出張を取りやめるよう求められたものの、26日に香港経由で中国に出張。
 27日に中国衛生当局へ通知され、検査が実施されたそうです。


 韓国紙の中央日報によると、この男性は高熱の症状で保健所に電話で知らせたものの、保健所側は大学病院に行ってみろと話し、その後保健当局に報告さえしなかったとか。
 また、彼に処置を施した大学病院の応急室でも担当医師がすぐに申告せず、患者が出張に行った翌日に報告。
 申告義務者が直ちに申告しなかったことにより、男性と接触した職場の同僚、飛行機の乗客、病院医療スタッフなど隔離対象者がどんどん拡大しています。

 MBCテレビによると、男性が乗った飛行機で近くの席に座った人を含め、感染者との接触が疑われて自宅待機を指示されている人は計130人近くに達しました。


 明らかに感染を疑わせる症状が出ているにもかかわらず、海外出張までしてしまうこの男性の行動は正気の沙汰とは思えませんが、今回、韓国医療機関と保健当局が大きな失態を演じたことも明白です。


 中央日報は今回の事態を社説で取り上げ、MERSの致死率がかなり高い上に予防ワクチンや治療剤がないにもかかわらず、韓国保健当局は当初から「伝染性が低い」として対応をおろそかにした、と厳しく批判。
 さらに、ある感染確定患者の娘が自ら隔離検査を要請したものの、保健当局が検査を断り、4日後に確診判定したケースもあった、と驚くべき職務怠慢を指摘しています。


 ちなみに日本では、MERSは感染症予防法の「二類感染症」(感染力、重篤性を総合的に見て、危険性の高い感染症)に分類され、都道府県知事が必要に応じて感染の疑われる者に健康診断を受けさせることができ、感染者に就労制限を行ったり、入院措置(要は隔離)を取ったりすることが可能。

 韓国も似たような法体系と思われますが、運用は無茶苦茶ですね。





posted by 永遠の旅行者 at 20:03 | ソウル | Comment(0) | TrackBack(0) | MERSに恐怖する韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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