2015年05月27日
北朝鮮が宣伝サイトで「SLBM発射実験の動画」を公開 米国の潜水艦ミサイル発射映像を合成か
 北朝鮮がこの前、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の見守る中で戦略潜水艦の弾道ミサイル(要するに「潜水艦発射弾道ミサイル」=SLBM)水中発射実験に成功したと発表しましたね。
 そして、本日は北朝鮮の対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会の韓国向け宣伝サイト「わが民族同士」がこの実験の様子を捉えたと受け取れる映像を公開し、各国の情報当局やメディアの関心を呼んでいます。



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 公開された映像は「時事カメラフォーカス 朝鮮、世界でいくつかの軍事強国だけが独占している戦略潜水艦弾道ミサイル開発」と題する2分ほどの動画で、水中の黒い潜水艦から弾道ミサイルが発射され、海面を突き抜けて勢いよく上昇するシーンなどが映っています。

 しかし、発射されたミサイルは一気にかなりの高高度に達している様子が分かり、素人が見ても、実際には150mしか飛ばなかったとされる北朝鮮の発射実験のシーンというにはかなり違和感を覚えます。


 韓国の北朝鮮情報ネット新聞「デイリーNK」は、今回の画像を5月9日に朝鮮労働党機関紙「労働新聞」が掲載した写真と比較、検証してみると違いがあることが判明した、と報じました。
20150509労働新聞 SLBM発射写真.jpg
 デイリーNKによると、角度や画質が違うため断定はできないものの、噴射炎などの色や形、そして背景にも相違があることが分かるとか。

 韓国メディアからも「水中の状況を描いたシーンはかなりCGを使っているように見える」「水中発射のシーンとミサイルが海面に出てきた後のシーンのつながりが不自然」(聯合ニュース)などとして、合成映像を疑わせる指摘が出ています。

 韓国のKBSテレビは夜のニュースで、北朝鮮の動画は米国のSLBM「トライデント I」の発射シーンを利用している、と報じました。


 ただ、今回の動画が合成だったとしても、発射実験が失敗したことにはなりません。
 北朝鮮として、動画から実験に使った潜水艦やミサイルの詳細な分析が行われるのを避けるために、あえて合成画像を公開した可能性も十分にあるでしょう。

 北朝鮮のSLBM発射実験をめぐっては、米中の政府当局者らが「発射は成功していない」「北のSLBM開発は初歩段階にとどまっている」といった見方を示す一方、韓国当局は「成功した」と判断しています。





posted by 永遠の旅行者 at 18:24 | ソウル | Comment(0) | TrackBack(0) | 金正恩の北朝鮮、愛憎渦巻く韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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