2015年05月22日
ナッツ姫、2審は一転し執行猶予判決で釈放 財閥批判が再び噴出の可能性も
 乗務員のナッツの出し方に激怒し離陸直前の航空機を引き返させたとして、航空保安法違反などの罪に問われた大韓航空前副社長の「ナッツ姫」こと、趙顕娥(チョ・ヒョンア)被告が釈放されました。
 聯合ニュースによると、ソウル高裁が22日、事件の控訴審判決で、同被告に懲役10月、執行猶予2年(求刑・懲役3年)を言い渡したからです。
20150522趙顕娥氏 釈放.jpg
(釈放された趙顕娥氏 SBSテレビのニュース映像)


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 趙顕娥氏は、大韓航空を傘下に抱える財閥「韓進グループ」のオーナー一家の長女。
 「カネと権力」を笠に着たような財閥一族の横暴ぶりに怒り狂った世論を背景に、1審は趙顕娥氏に懲役1年の実刑判決を下しましたが、本日の2審では一転、執行猶予に。

 多くの韓国人は2審判決について「やはり司法の財閥優遇は変わらない」と受け止めているもようで、ネット上では「有銭執行猶予、無銭実刑」など今回の判決を批判する主張が目につくと韓国メディアも報じています。
 何かのきっかけがあれば、再び激しい財閥批判に火がつく可能性もありますね。

 ところで趙顕娥氏の釈放は、昨年12月30日に収監されて以来、143日ぶりとか。


 趙顕娥氏は、航空保安法上の航空機航路変更、航空機安全運航阻害暴行と、刑法上の強要、業務妨害、偽計による公務執行妨害の5つの罪で起訴されていました。
 今回、執行猶予になった最大の理由は、1審判決で認定された航空機航路変更罪について、2審が「無罪」としたためです。

 聯合ニュースによると、2審判決は「航路について法令で定義されておらず、意味が変更・拡大されたと見る明らかな根拠がない限り文言の範囲で意味を確定すべきだ」とした上で、「航路とは少なくとも駐機場での移動は除外されるものと解釈され、地上での移動を航路変更と見るのは罪刑法定主義の原則に反する」と指摘しました。

 一方、釈放時の映像を見ると、ずいぶん老けた顔になりましたね。
 やはり、お姫様にとって拘置所は地獄のような世界だったのでしょう。

 当たり前の話ですが、韓国の拘置所や刑務所は、韓流ドラマに登場するような清潔で素晴らしい施設ではないし、看守や同房者に人間味溢れる親切な人間がいる確率は低いと思われます。


posted by 永遠の旅行者 at 16:34 | ソウル | Comment(0) | TrackBack(0) | 格差と対立の韓国社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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