2015年04月16日
MBCの新ドラマ「華政」が視聴率トップで好発進 秀吉の朝鮮出兵後、混乱の朝鮮王朝時代、悲劇の王「光海君」描く 朴槿恵政権の米中「二股外交」も想起?
 今週スタートしたMBCの新しい月火ドラマ「華政(ファジョン)」(チャ・スンウォン主演)は、ニールセン・コリア調べで14日放送の第2話の視聴率が11.8%を記録し、同時間帯トップに躍り出ました。
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 2位のSBSドラマ「風の便りに聞いた」も11.7%でほぼ並んでいるので、まだまだどうなるか分かりません。

 個人的には、ドラマの進行が少し緊張感に欠ける感じもするので、演出面での引き締めが必要だと思いますが、スタートしたばかりなので、説明的な場面が多くなるのは仕方が無いのでしょう。


 物語の主人公は、朝鮮王朝の第14代国王・宣祖の次男である光海君。
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 病弱な正室に男子がなかった宣祖は長年、正式な後継者である「王世子」を決めなかったのですが、豊臣秀吉の朝鮮出兵によって国内が混乱する中、仕方なく側室の子だった光海君を「王世子」にしました。

 「王世子」となった光海君は宣祖と協力し、侵攻する日本軍への対応にあたり、1598年の秀吉死去で日本軍が撤収した後は復興に尽力。

 しかし宣祖が王后死去後に迎えた新しい正室・仁穆王后に男子(永昌大君)が生まれたことから、もともと「庶子」で基盤が不安定だった光海君の立場はますます弱まり、宮廷内では後継王として光海君を支持する勢力と永昌大君を推す勢力に分かれ激しい党派争いが展開されます。

 「華政」の物語はこの時代から始まりました。


 光海君は苦労の末、1608年の宣祖死去を受けて即位し、権力基盤を固めるために反対勢力を粛正。
 その過程で永昌大君は謀殺され、仁穆大妃(光海君即位で「王后」から「大妃」)は幽閉されます。

 日本とは江戸幕府と和議を結び、国内では民政改革を進めており、現在から見ると、それほど悪い治世ではなかったように思えますが、朝鮮王朝の歴史では「暴君」です。


 全50話の予定なので、光海君が十数年の短い在位の後、宮廷クーデターで廃位されるところまで描くのだと思われます。


 一方、この時代、やがて中国全土を支配する「清」を立てることになる後金が勢力を増しつつあり、光海君は当初は「明」の要請で後金討伐の援軍を出したものの大敗し、最終的には明と後金の双方と外交関係を維持する中立政策をとることに。

 要は「二股外交」を選択したわけです。
 光海君失脚後は外交政策が大混乱して、朝鮮王朝はさらなる苦難に直面するのですが、それはまた別のテレビ局で「花たちの戦争」(2013年)というドラマになりました。
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 こうしてみると、朴槿恵政権の米中二股外交が最近の発想ではなく、過去の苦難の体験から朝鮮民族のDNAに刻み込まれたものであることが分かりますね。


 宮廷クーデターで光海君に代わって王位に就いた仁祖は「親明反後金」政策を取ったため、後に「清」と改称した後金に侵攻され服属を余儀なくされ、事実上の属国となりました。


 現時点では断定できないものの、失政続きの朴槿恵政権に失望した国民が2017年大統領選では野党「新政治国民連合」の候補を選択する可能性は次第に高まっています。

 そして野党は誰が大統領になっても、韓国の「離米従中」が一段と進むと見られ、400年前の歴史と重なって見えますね。


 もっとも、米国が「明」のように簡単に滅亡するとも思えませんが。


posted by 永遠の旅行者 at 10:47 | ソウル 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 結構ハマる韓国ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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