2015年04月08日
中国の勃興と米国の衰退、世界は混乱の時代に突入 日本は「出口戦略」欠いた過去のテツ踏むな
 米軍の沖縄上陸を阻む「特攻作戦」のため、片道分だけの燃料を積んで出撃し、米軍の魚雷攻撃で壮絶な最期を遂げた戦艦「大和」。
 当時、世界最大だったこの「浮沈艦」が、多くの兵士とともに海底に沈んでから7日で70年になったのですね。




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 今年は第2次大戦終結70年なので、考えてみれば当たり前の話なのですが、私もテレビニュースを観るまですっかり忘れていました。


 そういえば、先月は、米マイクロソフトの共同創業者ポール・アレン氏が、大和の2番艦である戦艦「武蔵」をフィリピン中部シブヤン海の海底で発見したと明らかにし、写真や映像を次々に公開しましたね。


 ところで、興隆する中国が力尽くで海洋進出を進め、北東アジア地域は次第にきな臭くなっています。

 経済だけでなく、軍事的にも中国の勃興と米国の衰退という構図はますます鮮明になるとみられ、日本の安保環境が危機的な状況に突入しつつあるのは間違いありません。


 先のアジア・インフラ投資銀行(AIIB)をめぐる綱引きでも明らかなように、中国は米国主導の国際金融秩序を崩そうと露骨な挑戦を始め、一本取った形となりました。
 第2次大戦から70年の今年は、後世の歴史家が「世界のパワーバランスの転換点になった年」と記録するかもしれませんね。


 地球儀ベースでも、東西冷戦を経て、曲がりなりにも米国が「世界の警察官」の役割を務め、一定の秩序(もちろん、米国の国益第1なのは当然ですが‥)が保たれていた戦後世界は、再び混沌としてきています。

 米国が進めたイラク戦争と、それに続く「アラブの春」は、結果的に中東地域の混乱をもたらし、イスラム過激派組織の勢力を拡大させ、世界でテロの脅威を高める結果に終わりました。


 そして中国はインド洋にも進出し、小国を取り込んで軍事基地をつくる動きを強め、その影響力を拡大させています。
 近い将来、中国海軍がインド洋で米国やインドの艦隊と角を突き合わせる事態も起きそうです。

 日本のシーレーンとも重なるだけに、中国の動きは日本にとっても死活問題といえます。


 一方、尖閣諸島をはじめ日本の離島に対する中国の挑発的な行動は今後も強まるとみられますが、将来にわたり、できれば中国との軍事衝突を回避すべきなのは言うまでもありません。

 ただ、中国の軍事的圧迫に対抗する「抑止力」の整備が不可欠であり、そのために日本は米国、オーストラリア、インドと事実上の「4カ国同盟」を形成する方向に進み、中国を背後からもけん制できるような包囲網をつくりつつあります。

 東南アジア諸国連合(ASEAN)各国と安保面の関係を強化し、国際連携によってシーレーンの安全を確保する仕組みをつくっていくことも必要です。


 米国と対立を深め、中国との関係強化を図っているロシアですが、対中関係は見た目とは違い、実利重視の「是々非々」です。
 日本としては今後、ロシアをもっと引き込んで、対中けん制に使う戦略も重要になります。


 「日米同盟」は日本の安全保障政策の基軸ですが、国防を米国に「丸投げ」していた過去とは違い、日本独自の理念と長期ビジョンに基づき、国を守るための多様な努力を行うことが不可欠な時代が到来しました。

 第2次大戦でアジア諸国に被害を与えたことへの「反省」とは別に、70年前の敗戦が「出口戦略を欠いたまま戦争に突き進んだ失敗の産物」であることを真摯に認め、来たるべき混乱の時代に備えることが最も大事なのです。


 巨費を投じて建造されたものの、空母艦載機による航空機決戦の時代を迎え、十分な活躍の場を与えられないまま沈没した大和と武蔵。
 海底に眠る2隻の「浮沈艦」と、国や家族を守るために死んでいった多くの兵士たちは、日本が再び同じテツを踏まないよう祈っているのだと思います。



posted by 永遠の旅行者 at 01:31 | ソウル ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 膨張中国と対決する日米、従属の韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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