2015年04月07日
ベトナム戦争時の民間人虐殺に目をつむる韓国社会 事件生存者が初訪韓も保守メディアは無視、軍人団体は反発 「歴史の直視」訴える左派
 今年は第2次大戦終結から70年の節目の年ですが、同時に1975年4月30日のサイゴン陥落によりベトナム戦争が終わってから40年でもあります。
 さらに、65年10月に韓国軍がベトナム戦争に戦闘兵力を最初に派兵してから半世紀となるそうです。




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 ハンギョレ新聞によると、ベトナム戦争当時の韓国軍駐屯地域で発生した民間人虐殺事件の生存者であるベトナム人2人が初めて韓国を訪問したものの、2人が出席してソウル市内の寺院施設で行われる予定だった行事が、直前になって開催できるかどうか分からなくなりました。

 ベトナム戦争参戦軍人団体が行事に激しく反発し、不測の事態を憂慮した寺院側が会場の貸し出しを突然、取り消したためです。

 
 問題の行事は、社団法人・平和博物館(理事長イ・ヘドン)が4月7日から開催するベトナム戦争を扱ったイ・ジェガプ写真展「一つの戦争、二つの記憶」のレセプション。
 2人を招待したのも同館とか。


 ちなみに、韓国社会では韓国軍がベトナムで行った虐殺などの蛮行を語ることは一種のタブーとなっており、保守系メディアは生存者2人の訪韓などは当然、無視しています。

 野党寄りで左派のハンギョレ新聞は保守の朴槿恵政権と対立しており、朴槿恵大統領の父である朴正煕大統領(当時)が強行したベトナム参戦の「暗黒史」をアピールし、現政権攻撃に利用する意図もあるのでしょう。

 2人を招待した「平和博物」も左派勢力です。


 ちなみに韓国の左派は反米、反日であり、民族主義者です。
 彼らは「保守=親米=親日=売国奴」という構図でモノを見ているので、今回の場合も客観的にベトナム戦争を分析しようとしているわけではありません。
 ましてや、朴槿恵政権を攻撃するからといっても、日本の味方ではありません。

 まあ、時々、「敵の敵は味方」のような記事もありますが。(笑)
 日本から見れば、ベトナム戦争問題もこうした分野の1つですね。


 いずれにしても、韓国人自身が「正しい歴史」を直視するためにも、ベトナム戦争に関する民間人虐殺などの蛮行を知らしめる活動をするのは、意味があると思われます。

 なにせ、「歴史を忘れた民族に未来はない」(朴槿恵大統領の日本批判演説のフレーズ)のですから。


 ハンギョレ新聞は、今回の行事が取り消されたことについて「歴史と領土を歪曲した日本の中学校教科書検定結果をめぐり韓国社会が騒然とした6日、その韓国社会の一部の二重の歴史認識が露わになったとも指摘される」と書いています。


 そういえばニューズウィークが一昨年、ベトナム戦争での韓国軍の蛮行を取り上げていましたが、同誌は韓国政府は日本と違って過去を謝罪していないと指摘した上で、韓国社会の雰囲気について「『格下』のベトナムに自ら行った蛮行は気にしないが、日本にされたことは絶対許せないというわけだ」と結んでいましたね。


 韓国人の中でベトナム戦争の実態を詳しく知っている人はほとんどおらず、興味を持つ人でも「過去を謝罪していない日本と違い、金大中大統領時代に韓国はベトナムに謝罪した」と断言します。

 まあ、金大中大統領は軽く遺憾の意を表明したのですが、韓国に対する日本の謝罪に比べたら、天と地の違いです。

 要は、ベトナムは「戦勝国」として、過去をぐだぐだ問題にしない態度であり、韓国はこれに救われているだけなのですが。


 それにしても、多くの韓国人、特に若者のほとんどは「日本は植民地支配について韓国に謝罪していない」と思い込んでいるのですから、まったく開いた口がふさがりませんね。





posted by 永遠の旅行者 at 17:49 | ソウル ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国とベトナム戦争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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