2015年04月07日
朝鮮日報が朴槿恵外交に露骨な批判 一方的な中国傾斜、保守メディアに危機感も
 日本の外務省が、第2次大戦後に日本は平和国家としてアジアの平和と繁栄に貢献し、各国の経済発展を積極的に支援してきたという広報用の動画を制作し、動画共有サイト「ユーチューブ」などで流したところ、韓国メディアが猛反発したことは以前に紹介しましたね。




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 朴槿恵政権の「機関紙」とされる朝鮮日報は、このネタで激しい日本批判を展開していましたが、今度は攻撃の矛先が朴槿恵政権の外交に向いています。


 「韓国外交は大丈夫なのか」と題した姜天錫(カン・チョンソク)論説顧問のコラムでは、終末高高度防衛ミサイル(THAAD)配備問題とアジア・インフラ投資銀行(AIIB)参加問題で韓国が米中の板挟みになったことなどを取り上げ、「『韓国外交は大丈夫か』と案じる人がずいぶん増えた」と懸念を表明、政権の外交安保部門の再編を強く求めています。

 韓国外交の不甲斐なさを示す事例の1つに、韓国が官民挙げて阻止しようとした安倍首相訪米時の上下両院合同会議演説が実現してしまったことも明示しているのは、いかにも韓国メディアらしいのですが、今回はご愛敬というところでしょう


 同コラムは「後味が悪い最近の対米外交、自ら外圧を呼び寄せるような最近の対中外交、足踏みばかりしてむしろ後退してしまった対日外交、派手な試写会用フィルムを次々と回すだけで結局、本編が上映されずに観客を退屈にさせる対北(北朝鮮)関係が、国民を不安にさせている」と断定。
 さらに「政権の外交上の基本設計図に重大な欠陥があるのではないか、といった不信感だけが次第に増している」と追い打ちを掛けました。


 朴斗植(パク・ドゥシク)論説委員は尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官(外相に相当)をこっぴどく批判しました。

 尹炳世氏は数日前、世界各国に駐在する大使や総領事など在外公館トップを集めて行った演説で、THAAD配備問題やAIIB参加をめぐり、韓国メディアや専門家から政府の対応に強い批判が出ていることについて「韓国の外交は過去最高だが、無知な人々が何だかんだ言っている」という反論を行っています。

 これについて同コラムは「正直に言って、尹長官が突然、こうした突発的な発言をした真意が何なのかは謎だ」「明らかなのは、とうとう韓国の外交も大韓民国という『井戸』の中に身を投じたという事実だ。この国の長年変わらない特徴の一つに、外の世界を意に介さず『自分たち同士』でやり合うという現象がある。いくら世界10位以内の経済大国に浮上し、数十年にわたり対外開放・国際化が行われてきたとしても、この点だけはあまり変わっていない」と指摘しています。


 極めつけは保守言論界の重鎮、金大中(キム・デジュン)顧問による「第2のアチソン・ラインと朴槿恵外交」と題したコラムです。

 「アチソン・ライン」というのは、1950年1月に当時のアチソン米国務長官が「米国が責任を持つ防衛ラインは、フィリピン、 沖縄、日本、アリューシャン列島まで」と発言したことに端を発した言葉なのは、よく知られている通り。

 この発言で米国の意図を勘違いした北朝鮮が1950年6月に韓国侵攻に着手したというのが通説になっていますね。

 以下は金大中氏のコラムの抜粋です。

 既に議論になっているTHAADの問題だけでなく、ロシアの戦勝記念式出席問題でも朴大統領は、不参加の機運を広めようとする米国の側に快く立とうとはしていない。
 日本の全方位的な対米外交と米国に取り入ろうとする大攻勢は、韓国の微温的態度とは対照的だ。


 韓国側から見れば、朴槿恵大統領の対米政策がどういう方向で、どれくらいの深みを持って進められているのか、確信が持てない。
 朴大統領は、機会があるたびに韓米同盟の重要性を取り上げてきたが、率直に言って、朴大統領が本気だと実感できたことはない。

 周辺国の事情や韓国国内のさまざまな世論を意識したせいなのか、朴大統領は自ら親米的だとか、強い対米依存度を明らかにしようとはしないらしい。
 米国がそれを感知しないはずがない。

 ウェンディ・シャーマン国務次官が今年2月に行った「政治指導者が過去の敵を非難して安っぽい拍手を得るのは難しくない。それは前進ではなく、マヒを招く」という発言は、日本を「非難」して「安っぽい拍手」を得ようとする韓中を意識したものだ。


 事実上、第2のアチソン・ラインが形成される状況になっており、韓国の安全保障はどうなるのだろうか。
 問題は、そうした状況が呼び起こす判断の誤りだ。

 経済的に困難な北朝鮮が、6・25(朝鮮戦争)の時のように全面的な武力挑発を行う可能性は高くないとしても、韓国を間断なく、全方位的に悩ませようと試みるだろう。
 最悪の状況は、北朝鮮が核を使用するケースだ。

 中国がどのように出るかは、非常に重要な変数だ。
 日本は、現在よりもっと露骨に反韓へ向かうだろう。
 また、韓国の経済はどうなるのだろうか。


 米国にいつまでも盲目的に追従しようと言っているわけではない。
 韓米同盟は、時代の流れに合わせて変わらざるを得ない。
 今では韓国国民も、韓米関係がいつまでも同じ比重と濃度で維持され得るとは考えない傾向がある。

 しかし、今ではない。今、東アジアで米国の存在が弱まったら、危険な事態が起こりかねない。
 北朝鮮という好戦的集団がじっとしているのに加え、長い歴史の中で韓国に深い傷を負わせただけでなく、領土的欲望を捨てていない中国と日本が、依然としてその覇権主義的・植民地主義的な野心を隠さずにいる状況で、韓国の選択は限られたものにならざるを得ない。


 それを決定し、態度を明らかにするのが、大統領の責任であり、国を率いる政治家の義務だ。
 朴大統領は、韓(朝鮮)半島内に南と北を隔てる線が引かれている状況で、韓半島の外の東海にまたしても東と西を隔てる線が引かれるという仮想の状況を、果たしてどのような責任意識で受け入れるのだろうか。
 朴大統領は、恨(ハン=晴らせない無念の思い)を残してはならない。
(ここまで引用)





posted by 永遠の旅行者 at 03:18 | ソウル | Comment(0) | TrackBack(0) | 膨張中国と対決する日米、従属の韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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