2015年03月21日
韓国・平昌五輪、「トヨタ問題」が懸念材料に浮上 スポンサー契約で現代自動車の対応に注目集中
 トヨタが国際オリンピック委員会(IOC)と五輪のグローバルスポンサー契約「TOPパートナー契約」を締結したことをめぐり、韓国で「2018年平昌冬季五輪のスポンサー確保がますます困難になる」との懸念が広がっています。


スポンサードリンク

 IOCは、平昌冬季五輪組織委員会が韓国の自動車会社とローカルスポンサー契約を結ぶことは可能との立場を示していますが、不況が深刻化している韓国では、ただでさえ、スポンサー企業が集まらず、組織委は四苦八苦しています。


 今回、現代自動車がローカルスポンサー契約をしても、五輪ロゴなどが使えるのは韓国内に限られます。

 一方でトヨタは、全世界で五輪に関するマーク類、および参加している選手団に関する知的財産等を契約した商品・サービスに関して使用することができます。
 つまり、五輪を自社の宣伝に最大限に利用する権利を得たトヨタは、ローカルスポンサーとは全く扱いが違うのです。

 まあ、トヨタはそれだけ高いカネを支払っているわけですから、当然の権利なのですが。


 現代自動車に話を戻すと、圧倒的な国内シェアを誇る同社にとって、単純に「企業の利益」のみを考えれば、大金を出してこれ以上の国内宣伝をやる必要はないでしょう。


 一方で、ローカルスポンサー契約をしなかった場合、五輪に財政的な問題が発生した際に、逆恨みされて「国民的な悪玉」のレッテルを貼られ、激しい非難を受けるリスクがあります。

 こうしたことを考えれば、「高い保険」と割り切って、スポンサーになるのも仕方ないように思えますが、最近は輸入車に押されて低下気味の国内シェアを回復するため値引きを始めたり、新本社ビル建設のために巨額資金を投じたりしたこともあり、懐具合が潤沢というわけではありません。


 組織委は、既に現代自動車ともスポンサー契約の交渉中だとしていますから、未だに決まらないところを見ると、現代自動車としては、他の企業によりスポンサー目標額が順調に埋まれば、こっそりと手を引くことを検討しているのかもしれません。

 どちらにせよ、様々なケースを想定しながらメリット、デメリットを精査し、ぎりぎりまで検討するの懸命だと言えるでしょう。


 平昌五輪組織委は現時点で、大韓航空やKTなど5社とスポンサー契約を締結していますが、スポンサー目標額(8500億ウォン=約920億円)の30%しか確保できていません。
 同組織委は「今年末までに70%を達成するのが目標」としているそうですが、それほど上手くいくかは不透明。

 過去の冬季五輪と比べると、スポンサー確保の遅れは明白で、韓国メディアもたびたび組織委の不手際や楽観的な見通しに警鐘を鳴らす記事を載せています。
posted by 永遠の旅行者 at 00:00 | ソウル | Comment(0) | TrackBack(0) | 危機の平昌五輪、スポーツ不正 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/415975109
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック