2015年03月12日
福島原発事故から4年、風化が心配 「子供の疎開」検討も
 昨日で東日本大震災と福島第1原発事故から4年を迎えましたね。

 犠牲となった方のご冥福を心からお祈りするとともに、今だに避難生活を送っている方々が1日も早く以前のような生活に戻れることを願ってやみません。

 ところで原発事故の方ですが、福島県外に住んでいる人々は、かなり風化が進んでいるような気がして、心配です。




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 海外に住んでいると、この辺の感覚が正確に分からないので、「そんなことはない」という方がいたら、申し訳ありません。


 たまに日本に帰った際、友人たちとの歓談で「フクシマの放射能汚染(あえて「放射性物質」ではなく「放射能」という用語を使います)」という話題を取り上げると、「反原発派のデマ」と顔をしかめる人が意外に多いのには驚きます。

 私も、放射能の恐怖をいたずらに煽る報道や、扇動的な一部の「専門家」の言動は、必ずしも望ましくないものと考えています。
 その一方で、国や県の姿勢に疑問を呈する人がいれば「風評被害」の一言で封じ込め、福島県の安全性ばかりを強調し、「食べて応援」キャンペーンを張ったり、挙げ句の果てに他県の子供たちの給食に福島県の食材を出すような行為は、まったくばかげていると腹立たしく思うのです。


 文部科学省が2011年8月に各地のセシウム137による土壌汚染マップを公表しており、これを見れば福島県の汚染度は一目瞭然です。

 関東地方には広く「ホットスポット」が存在しますが、それだけではなく、群馬県などは広範囲にわたり結構なレベルの汚染となっており、笑い事ではありません。

 この汚染マップの利用価値は高く、私は日本国内を旅行する際、必ずこれをチェックしてから、宿泊先などを決定することにしています。

 なぜなら、旅行では温泉旅館で食べる海や山の幸が楽しみですが、汚染レベルの高い地域の山の幸は、どう考えても多くの放射性物質を含んでいるからです。
 特にキノコ類を始めとして、放射性物質を濃縮する傾向を持つ「山の幸」があることを考えると、やはり、家族の健康を守るためにも、より安全な地域を選択するのが賢明だと考えます。


 食物を通じた「内部被ばく」については、専門家の間で評価が分かれていますが、被ばく量が可能な限り少ないのに越したことはありません。
 「敏感すぎる」と批判を受けるかも知れませんが、私と嫁さんは、中国からの輸入野菜を絶対に買いませんし、それと同じ「自己防衛策」の一環だと思ってください。

 この辺の対応は、個人の判断、価値観の問題だと考えます。


 私が比較的、信頼するのは松本市長の話です。
 医師としてチェルノブイリ現地に足を運んで被ばくした子供たちの支援活動を行った経験を持ち、長野県の元保健部長として行政にもタッチしてきた専門家です。

 発言は比較的、慎重だと思います。
 以下は朝日新聞に載った彼の発言です。

 東京電力福島第一原発事故から4年を前に、松本市の菅谷昭市長は10日の記者会見で、政府の対応などを厳しく批判した。

 除染地域などに住民の帰還を進めていることについて、「特に子どもが、長期にわたって低線量被曝(ひばく)する状況が何をもたらすのか分かっていない。国として今の対応はひどすぎる」と話した。汚染された雨水が大量に海に流れ出している問題は、「こういう状況で、どこぞの総理大臣が『アンダーコントロール』なんてことを平気で言うようなことは、非常におかしい」。

 日本の原発事故後、ドイツが全ての原発を2022年に廃止する方針を決めたことに触れ、「日本はどうでしょうか。再稼働の動きは、福島の皆さんから見れば、なんだということになる」と国の姿勢を批判した。
(朝日新聞 2015年3月11日掲載)


 どうですか。

 福島の子供たちを疎開させることには、私も大賛成です。
 子供だけでなく、福島を離れたい人には、東京電力がきちんと移住支援をすべきです。
 安倍政権になってから、国の移住支援基準は少し緩和されたようですが、東京電力が責任を持つべきことでしょう。


 ところで、私は原発再稼働には「条件付き賛成」です。
 事故が起きれば関西が「死の土地」になるため、敦賀の原発銀座、特に老朽化した原発はすべて停止した方がよいですし、東海地震の震源域に立地する浜岡原発、四国の伊方原発などは廃炉にすべきですが、その他の地域では太平洋側に立地するものを中心に安全対策を強化した上で稼働させても構わないと思います。

 化石燃料の輸入代金で貿易赤字が膨らんでいますし、当面、原発を動かしながら、地熱エネルギーなどの代替エネルギー開発に力を入れるべきでしょう。
 原発への依存率は徐々に下げるべきですが、エネルギー安全保障の観点からも一定の比率は維持する必要があります。


 将来的にメタンハイドレートを低コストで取り出すことに成功すれば、原発全廃も可能でしょうが、当面はエネルギー源は多様化しておくのがベターでしょう。











posted by 永遠の旅行者 at 18:52 | ソウル | Comment(0) | TrackBack(0) | 海外から見る日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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