2015年03月10日
米国大使襲撃犯人の「独島」隠し図る韓国 過激な民族主義者野放しの責任回避
 ソウル市内の講演会会場で襲撃されて重傷を負ったリッパート駐韓米国大使が10日、セブランス病院を退院しました。
 韓国メディアは相変わらずの大騒ぎで、ニュース専門局やケーブルテレビの総合チャンネルなどが退院に当たって病院ロビーで行われた大使の会見を生中継し、一挙手一投足を逃さないよう聞き耳を立て、病院前には保守系の市民団体が駆け付け米韓友好を叫んでいました。

 また、この事件の話になってしまいましたが、このまま続けます。(笑)




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 ところで、今回の事件について中東歴訪中だった朴槿恵大統領は、現地で報告を受け、「韓米同盟に対する攻撃で決して許されない」と強く非難し、政府・与党は事件の背後に従北(北朝鮮に追従する)勢力がいる可能性があるとして、徹底捜査の方針を決めました。
 韓国の主要メディアはほとんどが保守系ですが、これらメディアも一斉に「米韓同盟へのテロ」を強調しています。

 これは、事件の被害者は「米国と韓国」であり、犯行は「同盟」を攻撃するものだ、という認識で韓国政府、メディアの認識が一致しているということを示しています。

 いつの間にか「韓国」を加害者ではなく、被害者の立場に置いてしまっていますね。(笑)


 私も犯人の背後に「従北勢力」がいる可能性は高いと思っていますが、だからといって韓国が「被害者」のように振る舞うことには正直、首をかしげざるを得ません。

 朴槿恵政権が「従北勢力」の関与をことさら強調するのは、なんとか事件を北朝鮮と結びつけないと、「反日」「反米」活動を繰り返してきた過激な民族主義者を野放しにしてきた韓国政府の責任を米国から問われかねないからと面もあるとみられます。


 野党寄りのハンギョレ新聞は、こうした朴槿恵政権の動きに反発し、「大統領府が率先して公安政局の流れを主導」し、「事件を針小棒大に歪曲して政治的に活用しようとする意図が透けて見える」と主張。「国政失敗に対する国民の不信と失望を転嫁」するものだ、批判しています。

 これも左派の立場を代弁するものでしかありませんが、一面の真実を突いていると思われます。


 また、米国大使を襲撃した韓国市民団体「ウリマダン独島守護」代表の金基宗(キム・ギジョン)容疑者の肩書きについて、ほとんどの韓国メデイアは報道の際に「独島守護」を落とし、単に「ウリマダン代表」として伝え、テレビのニュース映像で事務所の表札を映す際も。「独島守護」の文字が画面に映らないように気を遣っているようです。

 要は、容疑者が「独島」と絡んでいては都合が悪いので、「独島」隠しをする意図があるのでしょうね。
 私の勝手な想像ですが、ここまでメディアの対応が徹底しているのを見ると、多分、当たっていると思われます。


 そもそも、この容疑者は「反米」活動家であると同時に、「反日」活動家であり、「独島(竹島の韓国名)守護活動」の前面に立って運動を行ってきた人物です。


 韓国の左派(穏健な中道左派や革新勢力、過激な左派をすべて含む)は基本的に「民族主義者」であり、米国に対する強い反感を持つと同時に、保守系より遙かに強い「反日」感情を抱いています。

 この中には、米軍基地反対運動を展開したり、無条件に南北関係改善を叫ぶ「北韓(北朝鮮)シンパ」も多く、日本大使館前などで「独島」絡みの抗議活動をする団体もあります。


 2008年の米国産牛肉輸入の解禁反対を訴える大規模集会・デモのような反米的な活動を主導してきたのも左派勢力であり、きっかけさえあれば心の奥に潜んでいる反米感情を爆発させます。


 韓国の民族主義者は、基本的に「反米」であり、かつ「反日」なのです。


 金基宗容疑者は「オバマはなぜ変わったのか」と言いながら米大使を襲った、と韓国メディアで報じられています。

 今回の事件の前に、ワシントンでのシャーマン米国務次官が行った演説に対し、韓国各紙は「慰安婦などに対する米国の姿勢が変わった」「米国は日本の肩を持つのか」と非難していましたが、容疑者が「オバマが変わった」と叫んだのは、シャーマン発言を念頭に置いたものと見られます。

 この見方が正しければ、米国の対日姿勢に不満を持った「テロ」と言えるわけです。

 過度な「反日」と「愛国」が、結局は「反米」につながる見本のような事件だった可能性があります。


 そもそも、容疑者は2010年7月、ソウルのプレスセンターで講演をしていた重家俊範・駐韓日本大使(当時)にセメント片2個を投げつけ、側にいた日本人の大使館員にけがを負わせた罪で起訴され、懲役2年、執行猶予3年を言い渡されています。

 日本大使を襲撃し、外交官にけがを負わせても「執行猶予」刑になっているのは、いかにも憲法より「反日情緒」法が優先される韓国の司法らしく、「愛国無罪」といえる判決でした。


 聯合ニュースによると、2005年に島根県が条例で「竹島の日」を定めると、容疑者は仲間6人と共に本籍地を慶尚北道鬱陵郡独島里38番地に移したそうで、筋金入りの「独島」活動家です。

 青瓦台(大統領府)前で焼身自殺騒ぎを起こしたり、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長に砂をかけようとし、区議会議長の顔を殴る事件も起こしています。
 これだけの危険人物を野放しにし、しかも堂々と刃物を持って米国大使の講演会場に出入りさせたのは、先進国では信じがたい事態でしょう。


 「民族主義者」、特に「独島」活動家となれば、何をしても許されてしまう韓国社会の麻痺した感覚が事件の背景になってしまったと言えるのではないでしょうか。

 主要紙の報道を見ていると、このことに気づいている記者は結構、いると感じられますが、堂々とそう書けないところに問題の根深さがあるのでしょうね。


 韓国政府が「安っぽい拍手」を得ようと民族主義を放置するだけでなく、煽っていたら、どんどん過激になって、仕舞には手が付けられなくなって大事件を起こし、慌てて責任転嫁を図っている、というのが今の実情かも知れません。

 米国は、表面上は「米韓友好」を演出しながら、冷めた目でこうした韓国の姿を注視しているのでしょう。


 ところで、朝鮮日報によると、金基宗容疑者(55)は基礎生活保障(日本の生活保護に相当)受給者でした。
 金容疑者は数年前から毎月およそ50万ウォン(約5万4000円)を国から受け取って生活していたということで、韓国政府はテロリストを「税金」で養っていたということになりますね。

 ちなみに韓国では日本と違い、就業能力があれば基礎生活保障は受給できない(18歳以下、あるいは65歳以上であれば受給は可能)そうです。
 しかも、先の日本大使の事件を含めて、しばしば問題を起こしていたのに、支給され続けたことに対する批判の声も出ています。

 これも、役所が「独島」活動家に「不支給」とは言えなかったのでしょうね。
 おそらく。



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posted by 永遠の旅行者 at 17:37 | ソウル | Comment(0) | TrackBack(0) | 米大使襲撃 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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