2015年03月08日
日米欧の対中国投資が減少する中、韓国は突出した増加 中国に全てを賭ける?
 中国の国会に当たる全国人民代表大会(全人代)で、李克強首相が政府活動報告の中で、今年の国内総生産(GDP)の成長目標を7.0%前後に設定すると表明しました。
 昨年の実質成長率7.4%よりもさらに引き下げた数字です。

 減速傾向が鮮明な経済政策で習近平国家主席は成長鈍化を容認するため、「新常態」(ニューノーマル)と呼ばれる新経済理念を打ち出し、野放図なGDP拡大至上主義からの転換を示唆しましたが、これまでの無理な成長政策の副作用が容認できないレベルに達した現状の裏返しのようなものです。


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 昨年の成長率の数字も実際は政府発表よりはるかに低いことは世界のエコノミストの常識であり、「既に実質成長率はゼロに近い」とのすらあります。

 だからといって、嫌中派の人たちが言うように中国経済が崩壊するわけではないでしょうから、誤解しないでくださいね。(笑)


 こうした中で昨年の日本、米国、東南アジア諸国連合(ASEAN)からの対中投資は急減し、欧州連合(EU)も投資を減らしています。

 中国は都市部を中心に工場労働者の賃金や、店舗、事務所の賃料が高騰しており、生産拠点などを東南アジアなどに移す企業も多いのですが、なぜか韓国と英国だけが投資を増やしているそうです。


 サーチナが伝えた中国商務部の発表によると、昨年の韓国の対中投資額は243億5000万元(約4500億円)で前年比29.8%増、英国は83億3000万元(約1560億円)で同28%増。

 こうして見ると、金額的には韓国の突出ぶりが際立っていますね。


 朴槿恵政権は「離米従中」の道をひた走っており、政府の政策を反映した数字と言えます。
 安全保障面でも、日米とオーストラリア、インドなどが協力して軍備増強と海洋進出を強める中国をけん制しているのに対し、韓国は中国の顔色ばかり見て、米国のミサイル防衛(MD)参加要求を拒否しており、政治、経済の両面で中国に取り込まれつつあります。


 国際金融分野でも同じです。
 韓国は中韓貿易について、「米ドル」を介さない直接決済体制へ急速に移行しつつあります。
 この点も、「人民元」経済圏を拡大し、「米ドル」の基軸通貨体制を崩そうと挑戦を強める中国の思惑をみごとに手助けする行為であり、米国を苛立たせていますね。


 さすがに、中国一国にすべてを賭ける行為には、韓国内でも警鐘を鳴らす声は出ていますが、「中国との蜜月」を朴槿恵外交の「大成果」として賞賛する雰囲気が浸透している一般の国民や政治家、メディアの前ではかき消されがちです。

 ただ、中国経済の減速がはっきりする中、さすがに現状を不安視する意見もちらほら日の目を見るようになってきました。


 最近も韓国の大手経済紙「韓国経済」が「中国の成長率急落の可能性、韓国は備えているか」と題する社説を掲げ、中国ビジネスが韓国にとってもはやバラ色の世界ではない現実を指摘しています。

 同紙は、中国経済の現状がかなり厳しいことを説明した上で、長期的な展望についても「やはり悲観的だ」と断定しました。

 米国の民間経済分析機関であるカンファレンスボードの内容として、中国の成長率が2014〜2018年には平均5.5%、2019〜2025年には平均3.7%に転落する見通しだ、と紹介。
 その上で同紙は、中国の成長鈍化の原因について「低賃金や海外依存の技術、集約的な投資を通した先進国追跡戦略が限界にきた」ためだ、と分析しています。

 そして、現地に進出した韓国企業が中国人の賃金急騰に苦しみ、韓国の流通大手イーマートでさえ「とっくに撤退した」と情勢を説明。
 韓国政府や経済界が期待を掛ける中韓FTAについても「関税引き下げの効果は最低5年が過ぎてこそ出てくるもので、それも部分的な恩恵にとどまるだろうという見方だ」と指摘しました。

 最後に「中国製造業が韓国を追い越す日は遠くない」とし、韓国政府も企業も変化への備えが不十分で「中韓FTAだけを眺めていては大きな問題になる 」と締めくくっています。


 一方、聯合ニュースによると、日本に進出した韓国企業は、急激な円安で競争力を失い、撤退や事業縮小を迫られています。
 逆に価格競争力を高めた日本の商品は韓国内で攻勢を強めています。

 またアマゾンや楽天といったインターネット通販サイトを利用し、日本製品を直接購入する消費者も急増。
 海外ネット通販サイトでの注文商品を消費者に代わって受け取り韓国に配送する専門サービス最大手、モールテールによると、1〜2月の日本通販サイトからの配送件数は約1万8000件余りで、前年同期比80%増だったそうです。

 日本を訪れる韓国人観光客も急増し、日本の内需拡大に貢献していますね。

 朴槿恵政権が「反日」政策を続けても、短期的には日本が困ることはないので、やはり当面は「韓国放置」戦略が正しいのでしょう。
 ただ、前にも書いたように、長期的にはこれではまずいので、今のうちに「次の手」を練る必要があるのは言うまでもありませんね。


posted by 永遠の旅行者 at 14:06 | ソウル 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 膨張中国と対決する日米、従属の韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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