2015年03月07日
「米国大使襲撃は韓国民からの懲罰」と北朝鮮論評 事前に知っていたかのような「迅速報道」
 ソウルで昨日起きたリッパート駐韓米国大使の襲撃事件は米韓両国に大きな衝撃を与え、その余波はまだ続いています。
 韓国メディアのニュースの扱いとしては、昨年のセウォル号沈没事故以来でしょう。
 テレビ各局のニュース番組も、関連ニュースに多くの時間を割いています。


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 そして6日、北朝鮮の朝鮮中央通信がこの事件について、米韓合同軍事演習を強行した米国に対する韓国民からの「懲罰」だとする論評を出しました。
 韓国メディアが一斉に伝えました。

 
 論評が出されたのは5日の事件発生から約10時間後だそうで、聯合ニュースはこうした北朝鮮の対応を「異例だ」としています。


 どうですか。
 北朝鮮のメデイアは当然、すべて国営なのですが、海外の出来事を報じる場合、記事の選択から内容、どのような評価を行うか(評価をするかしないかも含めて)まで朝鮮労働党によるチェックを受けています。

 特に「論評」となれば当然、党の指示を受けて、北朝鮮政府の主張したいことを代弁して海外に知らせる役割を課されているわけですから、海外主要メディアの報道などを詳細に分析し、事実関係や今後の見通しなどについて入念にチェックした後、「論評」を作成し、さらに党の「検閲と指導」を通過して初めて発表されます。

 致命的な間違いや誤謬があれば、担当者が職を追われるのはもちろん、上層部の怒りを買えば家族ともども政治収容所送りになる恐れもありますから、慎重の上にも慎重を期すため、どうしても「数日」程度の時間がかかります。


 今回の事件を受けた「論評」が10時間後に出たことを、聯合ニュースが「異例」と指摘した背景には、こうした北朝鮮の裏事情があるのです。


 まあ、そもそも北朝鮮メディアは日米欧のメディアと違って速報性は全く重視していませんし、スピードは思考外にあるのです。


 こうして見ると、今回の場合は、近く事件が起きるのを事前に知っていて、いつでも「論評」を出せるように準備していたような印象も受けますね。

 あくまで私の印象であり、根拠はありませんが。


 ただ、昨日もこのブログで書いたように、今回の事件の背後には北朝鮮がいる可能性が十分にあり得ると考えています。
 興味のある方は、昨日のブログ記事を参考にしてくださいね。


 朝鮮日報によると、大使を襲った革新系市民団体の代表を務める金基宗(キム・ギジョン)容疑者は、韓国の取材陣に北朝鮮との関連性について問われると「話にならない」と否定したそうですが、「だから北朝鮮とは無関係」とは言い切れないことは言うまでもありません。


posted by 永遠の旅行者 at 00:00 | ソウル | Comment(0) | TrackBack(0) | 米大使襲撃 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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