2015年02月20日
中国人観光客殺到の韓国、大型免税店以外は苦境 東大門、南大門の有名市場も日本人激減で打撃
 韓国は今、旧正月の連休のまっただ中です。
 そしてソウルの明洞や東大門などの観光地は、「春節」の休みを利用してやって来た中国人観光客で溢れかえっています。


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 昨年、韓国を訪れた外国人観光客は約1420万人で、このうち40%以上の約613万人が中国人。
 韓国観光公社は、今回の春節連休期間中(18〜24日)に昨年より約30%多い12万6000人の中国人観光客が韓国を訪れると予想しています。

 朴槿恵政権の「反日」政策のブーメラン効果として日本人観光客は激減したものの、1人当たりの支出額が大きい中国人が増えたため、観光地はどこも笑いが止まらない状態なのかと思っていましたが、ちょっと事情は違うようです。


 朝鮮日報によると、中国人観光客が韓国で使うカネは年間8兆ウォン(約8600億円)。
 確かに中国人観光客の多くが立ち寄る東大門や明洞周辺の大型ショッピングモールやデパート、大型免税店は売り上げ増が続いています。

 しかし、中国人の買い物は大型免税店に集中するため、周辺の繁華街にある観光客相手の商店は、ここ数年、却って売り上げが減少しているそうです。

 中国人観光客の30%が訪れるといわれている南大門市場の場合も、毎年売り上げが減り続けているのは変わらない、ということです。


 以前に日本メディアでも、日本人観光客の減少で南大門市場の商売が上手くいかず、嘆いている商店主の声が出ていましたが、あれはこういうことだったのですね。


 日本人観光客は、免税店よりは、それぞれの観光地にある有名市場や商店街を歩いて買い物を楽しんだり、小さな飲食店や屋台で食事をしたりしますが、中国人は違うようです。

 大型の観光バスで、有名観光地にドドーとやって来て、お目当ての観光が済めば、すぐにバスに乗り込み去って行きます。
 買い物は明洞周辺にあるロッテ百貨店や大型免税店に集中し、南大門市場でも見物するだけで物を買うことはあまりないようです。

 商店主からすれば、中国人は冷やかし半分で商品をいじくり回したり、試食だけして去って行く「たちの悪い客」で、いきおい「日本のお客さんは良かったな」と郷愁に浸るのでしょう。


 結局、「反日」のつけは、観光産業の中でも大企業ではなく、立場の弱い一般商店主に回ってきているということですね。


 朝鮮日報によると、東大門市場一帯の商店は自殺者が出るほど経営不振に悩んでおり、店長たちは「大げさに言っているわけではない。IMF(韓国では1997〜98年の「通貨危機」を意味する)の時の方がまだましだったという話が自然と聞かれる」と嘆いています。

 東大門商人連合会では、「夜の市場の活性化」のため、夜間に電気をつけない店は昼間に商売できないといった暗黙の了解があったものの、最近では夜に電気を消してしまう店が大半。
 ある経営者は「内需低迷に加えてインターネットショッピングモールが台頭している上、円安に伴う日本人観光客の減少まで重なった。今では一晩中営業しても電気代も支払えない」と話しています。

 同紙の記者が今月4日夜に東大門平和市場の路地を歩いてみると、5軒に1軒の割合でシャッターを閉じた店が目に付いたそうです。


 東大門市場と言えば、大型商業ビルだけでなく、周辺の露店や小さな店が煌々と明かりをつけて「不夜城」のような雰囲気を醸しだし、地方からきた韓国人の若者や、外国人観光客で一晩中ごった返す独特の雰囲気が魅力でしたが、かなり様変わりしつつあるようです。

 ここにも、日本人観光客の減少が大きな影響を与えていることは間違いなさそうです。


posted by 永遠の旅行者 at 19:32 | ソウル | Comment(0) | 中国人頼みの韓国観光 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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