2015年02月17日
洗濯機破損事件でLG電子社長ら在宅起訴 検察の和解提案拒否、サムスン電子は徹底追求の構え
  何度か、このブログでも取り上げましたが、LG電子の趙成珍(チョ・ソンジン)生活家電事業本部社長が昨年9月、ドイツ・ベルリンの家電量販店に展示されていたサムスン電子製の洗濯機を、故意に破損したとして、サムスン電子側が趙社長ら関係するLG電子役員・社員を業務妨害や器物損壊などの容疑で検察に告訴した事件。


スポンサードリンク

 朝鮮日報などによると、ソウル中央地検は「両社の争いが国益を損ねる」という世論を考慮し、和解を勧めるなどの仲裁を試みたものの不調に終わり、ついに先日、趙社長と役員2人を器物損壊、業務妨害、名誉毀損の罪で在宅起訴しました。


 まあ、この件では、どう考えてもLG電子側に非があるのは確実なのだから、「うっかりして壊してしまった」と早々に謝罪すれば済んだ話なのでしょうが、相手がライバル企業ということから、「メンツ」の問題としてそうできなかったのかもしれません。

 ただ、刑事事件になった後、LG電子側がサムスン電子側に遺憾の意を示すことで事態の収拾を図る和解交渉も行われましたが、今度はサムスン電子側が「誠意がない」と受け入れを拒否し、決裂しました。

 こうなると、行くところまで行くしかないのでしょうね。


 韓国の時代劇ドラマを観るとと、朝廷内で覇権を争う勢力同士が「理由にもならない理由」を大義名分に掲げて、政敵の足を引っ張り、最終的に死に追いやるまで闘争を繰り広げる話がよく出てきます。

 こうした「民族性」というか、「社会的風潮」というか、よく分かりませんが、目にする光景は今も似たようなものです。

 政治家だけでなく、普通の庶民でも、とにかく相手が上手くいきそうになると、「理由にもならない理由」を掲げて足を引っ張るのはもちろん、自分が悪いことをしても最初は絶対に謝らず、「相手が間違っている」と言い張り、意地の張り合いで最終的に声が大きい者が利益を得るのが韓国社会、と言っても過言ではありません。


 それでも企業や芸能人の場合、この手の争いで買っても負けてもイメージダウンの恐れがあるため、あまり無茶はやらないのが通例なのですが、今回のLG電子とサムスン電子の闘いは少し行き過ぎた感じですね。


 韓国の電子産業を代表する両社の場合、過去にも訴訟合戦を展開し、衝突したことはありますが、さすがに韓国メディアも「洗濯機のふたの連結部分が少々壊れたことをめぐり、韓国の看板企業が正式な裁判で争うのは極めて異例」(朝鮮日報)とあきれています。


  一方、水原地検はLGディスプレーの有機発光ダイオード(OLED)技術を盗み出したとして、同社の下請け会社代表とサムスンディスプレーの社員4人を在宅起訴したそうです。

 この件も争いが激化した根っこは、洗濯機の場合と似たり寄ったりのようです。

 朝鮮日報によると、サムスンディスプレーとLGディスプレーは2012年から何度も特許侵害訴訟、相互提訴を繰り返してきました。
 政府の仲裁で和解を試みながら、別の訴訟でまたぶつかり、泥沼の争いを演じてきたそうです。


 同紙は、韓国の電子産業が発展したのは両社の競争があったからだとした上で、「現在、中国メーカーの猛追で、サムスンとLGの世界市場での主導権が脅かされている状況だ。つまらない消耗戦にエネルギーを費やしている場合ではない」と警鐘を鳴らしています。


posted by 永遠の旅行者 at 18:50 | ソウル 🌁 | Comment(0) | 格差と対立の韓国社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。