2015年02月03日
後藤氏の母は「平和を語った」と韓国紙 政府、記者団体も「イスラム国」糾弾

 イスラム過激派組織「イスラム国」に拘束されたフリージャーナリストの後藤健二さん(47)の解放を求め、交流サイトを通じて世界に広がった「I AM KENJI(私はケンジ)」の写真の投稿は、後藤さんが殺害されたとみられる映像が公開された後も、「平和を祈るメッセージ」として拡散し続けています。


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 「反日」の韓国政府ですが、2日に外交部(日本の外務省に相当)報道官名で論評を出し、「日本人の湯川遥菜氏に続き、後藤健二氏がテロ行為によって犠牲になったことについて、あらためて怒りを禁じ得ない」とした上で、日本政府と遺族に「深い哀悼の意」を表明。

 韓国新聞放送編集人協会と韓国記者協会も、「『イスラム国』の蛮行が不屈の記者精神をくじくことはできない」と題する共同声明を発表し、「後藤氏の殺害を許すことのできない犯罪と見なし、強く糾弾する」と表明しました。


 こうした中、韓国で最大部数を誇る朝鮮日報に、呉太鎮(オ・テジン)首席論説委員が後藤氏の母親の気持ちに思いを寄せたコラムを書いていたので、以下に一部を掲載します。

 「子供は、母親にとっての命の錨である」(ソフォクレス)。
 デンマークの医学者が、30万人の親を調査した。子供をなくした父親が3年以内に死亡する確率は、通常の父親より57%も高かった。さらに母親は、その確率が通常の母親の3倍に達した。
 母親の苦痛はそれほど大きい。
 こうした中、イスラム武装勢力「イスラム国」に首を斬られたジェームズ・フォーリー記者(米国)の母親のことが忘れられない。フォーリー記者の母親は、声明で「人質は、米国政府の責任に影響を及ぼさない」ときっぱり言い切った。

 フォーリー記者の母親は「息子が誇らしい」と語った。「息子が私たちに与えてくれた喜びに感謝する。立派な息子で、立派な兄弟・記者・人間だった。息子を哀悼し、たたえる間、私生活を尊重してほしい」。
 涙のない声明に、さらに深い悲しみを感じた。フォーリー記者の母親は、別の記者が斬首されると「このむごたらしい事件が善意と平和で昇華することを望む」と語った。
 ジャーナリストの後藤健二氏が首を斬られたというニュースが流れた一昨日、フォーリー記者の母親を思い出した。後藤氏の母親は取材陣の前で涙を流したが、声明は簡明かつ力のあるものだった。

 「『「戦争のない社会をつくりたい』(中略)との健二の遺志を私たちが引き継いでいくことを切に願っています」「悲しみが『憎悪の連鎖』となってはならないと信じます」。
 後藤氏の母親は「迷惑を掛けて申し訳ない」とは言わなかった。誰かを恨みもしなかった。
 「母の懐に夜露も降りる」という韓国のことわざがある。夢の中でも子供のことを考え、愛の涙を夜露のように流すという意味だ。
 後藤氏の母親は、胸がつぶれそうだったことだろう。それでも身を整えて立ち、憎悪ではなく平和を語った。母は美しい。そして聖なるものだ。
(ここまで引用)


 どうですか。
 後藤氏と、彼の母親の訴えたいことをよく理解した、なかなか良いコラムでしょう。


posted by 永遠の旅行者 at 17:19 | ソウル ☁ | Comment(0) | 海外から見る日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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