2015年01月28日
韓国で根強い日本食品の「放射能汚染」不安 水産物の輸入禁止措置は「反日」より国民の突き上げ
 東京電力福島第1原発事故からほぼ4年が経ちましたが、韓国では日本から輸入される食品をめぐり「もしかしたら放射能に汚染されているのではないか」という漠然とした不安が根強く残っています。


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 確かに、日本から「おいしい」と評判のスイーツ類が輸入されると店舗前に長い行列ができ、円安効果もあって日本旅行に出かける韓国人が昨年は270万人を突破して過去最高を記録しました。
 これだけ見ると、韓国人の間で、原発事故の記憶が遠い彼方に消え去ってしまったかのような印象を受けます。

 一方で、加工食品やビールなどの飲料製品はともかく、水産物に関しては汚染を心配する消費者の声が依然、強いのも紛れもない現実です。


 これは別に、「反日」とは関係なく、やはり韓国でフクイチの「汚染水漏れ」のニュースがたびたび大きく報道されたことから、一般庶民は「東日本近海は放射能に汚染されており、その辺りでとれた魚もそうだ」という認識があるからでしょう。


 以前、韓国人の知人に「普通の韓国人は日本のどの地域までなら、放射能から安全だと思って旅行に行くのか」と聞いたことがありますが、この知人は少し考えた後、「北海道は大丈夫だが、本州で東京より東の地域は不安がある」と答えました。

 1年半ほど前、空港で日本に旅行する韓国人旅行者に韓国のテレビ局がインタビューしていましたが、家族連れの男性が「日本の水産物は心配なので、旅行先でも食べないようにするつもりだ」と話していました。


 こうした反応は、フクイチの汚染水問題のニュースが出ると増幅され、関連ニュースが静かだと少し落ち着くという状態を繰り返しているように思います。
 まあ、最近は韓国の情報番組で、長野や富山などの旅行特集を放映していたので、日本海側とその周辺までは「大丈夫」と考えている人が多いということでしょうか。


 話は少し逸れましたが、2020年の五輪開催地決定直前に、韓国政府が日本の広い地域からの水産物輸入禁止措置を発表したのは、単純に「日本に対する嫌がらせ」ではなく、国民からの突き上げを食ってのことです。

 発表のタイミングを五輪開催地決定の直前にしたのは、「反日」の朴槿恵政権らしいともいえますが、実際には、汚染水漏れのニュースを受けても「韓国政府が何の対策も取らない」ことに国民から批判が強まり、関係省庁が慌てて輸入禁止措置を発表したら「絶好の反日タイミング」になってしまった、ということではないでしょうか。


 韓国消費者院が日本の「放射能汚染」問題に対する韓国人の認識を調べた調査の結果を、通信社のNEWSISが報じています。
 それによると、調査は韓国の成人600人を対象に実施。
 結果、92.6%に当たる556人が「日本の原発事故が韓国に影響を与えている」と回答。

 回答者らは、放射能汚染が最も懸念されるものとして「魚介類などの水産物」(52.9%)を挙げ、次いで「農水産物と輸入食品」(18.5%)と回答。

 日本産食品に対して「放射能汚染」を不安視しているとの回答は93.0%と、かなり高い数字。
 一方、韓国産食品の「放射能汚染」を不安視しているとの回答も72.5%と、高い水準。

 回答者らは、こうした不安を解消するため「食品や環境などの放射能汚染度合いや安全性」(40.5%)などに関する情報提供を求めています。


 まあ、この問題については、日本政府ももっと韓国人の目に見える形で広報を心がけるようにした方がよいと思います。


posted by 永遠の旅行者 at 18:24 | ソウル | Comment(0) | 海外から見る日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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