2015年01月26日
サウジ国王死去で各国が弔問外交、日本は皇太子さま訪問 韓国は教育担当副首相で韓国メディアも苦言
 世界最大の産油国サウジアラビアのアブドラ国王が23日に死去しました。

 日本では、イスラム過激派組織「イスラム国」とみられるグループによる日本人人質事件に関心が集中しているため、注目度が今ひとつなのですが、サウジは単に石油市場を動かす産油国というだけでなく、中東の盟主的な存在で、米国の同盟国としてこの地域の安定に大きな影響力を行使しています。




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 世界的な観点で見れば、中東安定の要となる国なのです。
 もちろん、それが自国の利益になるからですが。


 石油に限っても、日本は原油の約3割をサウジに依存しており、最大の原油輸入元。
 各国が首脳級の弔問団を現地に派遣する中、日本からは、皇太子さまが25日から2日間の日程でサウジを訪問します。

 もとより安倍首相は人質事件のこともあり、日本を離れるのは無理ですが、王様の弔問には首相よりも皇室、しかも次期天皇となる皇太子さまを派遣するのが最も効果的でしょうね。


 日本にいると、皇室は空気のような存在ですが、王室を持つ欧州や中東の国では単なる「平民」(別に差別的に使っているわけではありません)の首相や大統領と比較して、王室メンバー、しかも皇太子となれば、ステータスに天地の差があります。


 もちろん、天皇陛下が現地に行ければベストでしょうが、緊急訪問に際しては、高齢の上、体調管理などの懸念も問題となるでしょうから、仕方がありません。
 サウジもその点は、よく理解していると思います。


 こうした中で、サウジとしても、日本が皇太子を送ってきたことを「日本国としての最高の弔意表明」と受け取るのは間違いないでしょう。


 こうして、相手国に礼儀を尽くしていくことが、後々の外交関係にも大きく影響するし、緊密な関係維持に非常に大切なのです。

 しかも、サウジの場合、王族が政府の要職を占め、王様が元首として実際の国政を動かしているのですから、言わずもがなです。

 この場合、日本としても皇太子に勝る「外交官」はいないでしょう。


 ところで、今回の弔問をめぐり欧米各国に目を移すと、フランスはオランド大統領、英国はキャメロン首相、アメリカはオバマ大統領がインド訪問の外交日程を一部変更して27日に夫人同伴で訪れることになっています。

 中東地域における米国の権益に決定的な影響力を持つサウジだけに、オバマ大統領すら、飛んでいくわけです。
 

 ところで、韓国の場合、王室はない上、元首の朴槿恵大統領も訪問しないそうです。
 朝鮮日報によると、当初は首相を派遣することを検討していましたが、首相の交代を発表したため、副首相を団長にした弔問団を送るそうです。

 しかも、この副首相、社会担当で教育部長官を兼任しており、国際情勢や外交にはまったくの素人。

 同紙によると、韓国政府関係者は朴大統領が訪問しない理由について「韓国では大統領が外国元首の弔問のため現地に行った前例がない」と説明。
 また内閣改造など国内事情が複雑な上に、朴大統領は今年の上半期に中東を訪問する可能性が高いため、今回は無理して現地に向かう理由はない、ということらしいです。


 韓国政府のこうした説明に、さすがの朝鮮日報も、日本から皇太子さまが訪問することにも振れた上で「世界第1位の産油国であるサウジの新国王と顔合わせをするため激しい外交戦が繰り広げられている現地で、韓国だけ最高指導者の姿が見えないのは非常に残念だ。国益にプラスになると判断されれば、慣例を果敢に打ち破り、自ら動くことこそ『創造外交』といえるのではないか」と苦言を呈しています。

 「創造外交」というのは、朴大統領が経済分野で「創造経済」を強調していることから、外交の無能ぶりを皮肉ったともとれる言葉です。

 任期をあと3年も残しレイムダック化が深刻な朴大統領は、国内政局のことで頭がいっぱいとなり、あまり国際情勢や、将来の国益のことなどを考える余裕がないのでしょうか?
 韓国も日本と同様、中東の原油に依存しているのにね。



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posted by 永遠の旅行者 at 19:03 | ソウル ☁ | Comment(0) | 海外から見る日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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