2015年01月16日
韓国の高齢者、2人に1人が貧困層 子供にカネむしられ、自殺も増加
 韓国で高齢者の貧困が社会問題化しています。
 日本に比べて年金制度の設立が遅れたことや、支給額がわずかな上、働き盛りの時代に子供の教育に多額の費用をつぎ込み、老後資金の準備ができないことなどが要因とみられます。


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 儒教文化が根強く残るといわれる韓国ですが、最近は親の世話をまともに見ない子供も多い、との声も出ています。
 教育費のみならず、結婚費用や新居の資金まで親からせびり取り、挙げ句の果てにポイ捨て、とは。
 世知辛い社会ですね。


 韓国統計庁が昨年秋に発表した「2014年高齢者統計」によると、65歳以上の年齢の人を「高齢者」と定義した場合、その貧困率は48.1%に達します。
 高齢者の2に1人が「貧困層」ということになります。

 経済的に困窮すれば、やはり生きていくのがつらくなります。
 同統計によると、2013年の高齢者の自殺は10万人当たり64.2人。
 年齢が上がるにつれて自殺率もアップし、65〜69歳(42.2人)、 70〜74歳(59.5人)、 75〜79歳(77.7人)、 80歳以上(94.7人)となっています。


 また、蓄えが少ないため、「働ける限りは働くしかない」ということなのでしょう。
 同統計によると、高齢者の雇用率は毎年、上昇傾向にあり、2013年は30.9%で、前年より0.8%ポイント増。
 また、高齢者の手前の年代である60〜64歳の雇用率を見ると57.2%で、20代の56.8%より高くなっています。

 先に触れた高齢者の貧困率(48.1%)は、全体の貧困率14.6%に比べ3倍以上に達しています。

 高齢者の年金受給額を見ると、「10〜25万ウォン(1万1000円〜2万7000円)未満」が全体の39.3%を占め、「150万ウォン(約16万円)以上」は男性で12.3%、女性で2.6%にとどまっています。

 これは年金制度がしっかりしている公務員など一部の恵まれた層を除き、年金で生活費をまかなうことが困難なことを示しています。
 その公務員も「年金のもらいすぎ」批判が起き、世論の風を背に公務員年金改革が政府の重要課題となり、受給額の減額と現役時代の支払い負担増は必至の状況です。


 話がそれましたが、ハンギョレ新聞によると、高齢者の貧困率に関し、経済協力開発機構(OECD)に属する国の平均値は11%前後。
 韓国の次に高齢者が貧しい国はオーストラリアで30.2%。
 高齢者福祉制度が行き届いているオランダとルクセンブルクはそれぞれ1.5%、2.8%といいます。
 同新聞は「(韓国が)いくら高齢者貧困率トップの国とはいえ、50%に迫る高齢者貧困率は正常とは言えない」と嘆いています。


posted by 永遠の旅行者 at 00:00 | ソウル | Comment(0) | 格差と対立の韓国社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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