2015年01月10日
首席秘書官が大統領秘書室長の命令拒否し辞意表明 朴槿恵政権、国政介入疑惑後も内輪もめ激化

 韓国で朴槿恵政権の内輪もめが、一段とヒートアップしています。


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 以下は聯合ニュースの報道です。
 朴槿恵大統領の元側近、チョン・ユンフェ氏が大統領府の人事など国政に介入しているとした大統領府の内部文書の流出問題をめぐり、与野党は9日、金英漢(キム・ヨンハン)大統領民情首席秘書官に対し、国会運営委員会に出席するよう求めたが、金英漢氏が拒否して辞意を表明したことが分かり、波紋を呼んでいる。与党セヌリ党の金在原(キム・ジェウォン)院内首席副代表が伝えた。

 民情首席室は文書を作成し、流出した当時の行政官(逮捕済み)が勤務していた公職紀綱秘書官室を指揮・管理する。金英漢氏については、文書を流出させた警察官を懐柔したとの疑惑も浮上し、与野党は国会での説明を求めていた。金淇春(キム・ギチュン)大統領秘書室長は金英漢氏に国会出席を指示しており、首相よりも権力が大きいとされる大統領秘書室長に反旗を翻す異例の事態になりそうだ。
(ここまで引用)

 金英漢氏の辞表は受理されたそうです。


 この国政介入疑惑というのは、朴大統領の元側近であるチョン・ユンフェ氏が、政府の公職の座にないにもかかわらず、裏で密かに大統領府の幹部らを動かし、政権の人事など国政に介入していた、というもの。
 具体的には、2013年後半、大統領府高官らをソウル市内の中華料理店に集め秘密会合を開催。
 金秘書室長の辞任説を広めるよう指示した、というものです。

 疑惑が広まったのは、上記のような内容を記した大統領府の文書が外部に流出し、メディアが報じたのが発端です。

 文書は大統領府に行政官として派遣されていた警察官が伝聞などをもとに作った、とされます。
 その上司だった趙応天(チョ・ウンチョン)前秘書官の指示で、チョン氏と対立していたとされる朴大統領の実弟、朴志晩(パク・チマン)氏に文書の内容を伝達。
 趙氏は今月5日、大統領記録物管理法違反などの罪で在宅起訴されました。


 文書に書かれている以外にも、いろいろな国政介入疑惑が噴出。
 今回の混乱の裏にはチョン氏と朴志晩氏の権力争いが背景にあるとみられています。

 この問題は、検察が文書流出を事件として捜査し、文書の内容自体は虚偽であると結論づけましたが、野党などからは、事態の早期収拾を図りたい朴大統領の意を受けた国策捜査との批判が消えません。


 前にも書きましたが、このチョン・ユンフェ氏こそが、昨年のセウォル号沈没事故当日に朴大統領が密会していたと噂が出た人物。
 そして産経新聞の前ソウル支局長が朝鮮日報などの報道を引用して噂を記事にし、名誉毀損で在宅起訴された事件の張本人です。

 チョン氏は、ハンナラ党(現在のセヌリ党)議員時代の朴大統領の秘書室長を2004年まで努めた「側近中の側近」だった人物で、辞めた後も「陰の実力者」との評判がもっぱらです。


 話は戻りますが、大統領秘書室長というのは、大統領の下で大統領府を統括する政権の要で、事実上のナンバー2。
 同室長の傘下に内政外交のあらゆる分野を担当する首席秘書官(官庁の次官級)や秘書官(同局長級)、各官庁から派遣されてきた実務担当の官僚たちが行政官として配置されています。
 つまり、秘書室長の命令は大統領の命令とほぼ同じ、とみなしても間違いではありません。

 このナンバー2の命令を拒否した、ということは、朴大統領に刃向かったのと同じことを意味するわけです。

 政権中枢の確執が外部にはっきりと出てきたことで、朴槿恵政権のレイムダックぶりは、一段と深刻の度を深めているといえるでしょう。


posted by 永遠の旅行者 at 18:09 | ソウル | Comment(0) | 韓国政治 反日の朴槿恵政権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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