2015年01月06日
韓国、タバコの大幅値上げでばら売り復活 貧しい高齢層が苦境、政権に怨み節も
 韓国では元旦からタバコの大幅値上げが実施されました。
 値上げ幅は1箱当たり2000ウォン(約210円)で、2500ウォン、2700ウォンだった商品は、それぞれ価格が4500ウォン、4700ウォンへと2倍近くにまで上昇しました。




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 同時に飲食店の全面禁煙も実施され、タバコの煙に弱い私たち夫婦は大歓迎なのですが、喫煙率が比較的高い高齢男性層はまともな年金がない人が多く、経済的にも大打撃のようです。
 このためソウルの貧しい地域や安宿街などで、タバコを1箱ごとではなく1本単位で売る「ばら売り」(韓国では「カチタムベ」という)まで登場したそうです。

 タバコのばら売りは現行のたばこ事業法に違反するため、当局が取り締まるかどうかに韓国メディアも注目。
 ただ、取り締まれば「弱い者いじめ」の批判を受ける恐れがあり、政府も二の足を踏んでいるようです。
 ハンギョレ新聞によると、企画財政部の担当課長は「状況は見守る必要がある」とした上で、「バラ売りたばこの取り締まりは地方自治体で判断する問題」としているそうです。

 ソウルに隣接する城南(ソンナム)市の市長がフェイスブックで「一時は消えた貧困の象徴のような風景が、21世紀のOECD加盟国の大韓民国に再び現れましたね」と政府を皮肉っています。


 タバコのばら売りがはやった、という1970年代の初めごろは、韓国が北朝鮮と同じ程度か、それ以下の経済状態だった時代です。
 当時の大統領は朴正煕。現在の朴槿恵大統領の父親です。


 朝鮮日報によると、世論調査会社「リサーチ・アンド・リサーチ」の昨年末の調査で「最も多くの業績を残した歴代大統領」を尋ねたところ、1位は53%で朴正煕元大統領だったそうです。
 朴槿恵大統領の支持層は、貧しい国を強いリーダーシップで「漢江の奇跡」と呼ばれる経済発展の道へ導いた朴正煕の時代に郷愁を抱く高齢者が多い。

 こうした層は、少し前まで朴槿恵大統領とその父親をほぼ同一視。
 強固な「コンクリート支持層」に支えられた朴槿恵大統領は、セウォル号沈没事故の惨事を受けても支持率が40%を割ることはありませんでした。

 ただ、さすがに政権内部の権力争いが表面化した昨年12月ごろから支持者が目に見えて減っており、世論調査でも支持率が37%に低下。
 朴槿恵政権支持の姿勢を鮮明にしてきた朝鮮日報ですら「与党にとっては危険信号として映っている」と警告を発しています。


 「社会福祉の充実」と「経済民主化」(財閥中心の経済を一般国民の手に取り戻すこと)、「創造経済」が政権の看板でしたが、財源不足から公約通りの福祉充実は不可能に。
 経済民主化はかけ声倒れで、何人かの財閥トップを血祭りに上げたものの、経済が悪化する中、再び財閥頼みにシフトする様相を見せています。
 「創造経済」に至っては、一般の韓国民にとっても何のことだか意味不明のようです。

 唯一、国民から「うまくやっている」と評価されていたのは外交でした。
 「強力な米韓同盟に加え、中国との関係強化を図り、米中を通じて日本に圧力をかけて、歴史や領土問題で韓国に屈服させる」外交に力を注ぎ、国民の反日情緒に訴える作戦が成功。
 「反日」政策で「親日・朴正煕の娘」という野党の批判を封じ込め、国民からは「外交の天才」と拍喝采を浴びていました。

 ところが昨年7月の中韓首脳会談で「中国の国家主席が北朝鮮より先に韓国を訪問し、中韓関係は史上最高の緊密ぶり。韓国外交は大成功」といった高揚感がわき起こりましたが、これををピークに国内の雰囲気にもやや変化が。
 韓国メディアも、米国から離反し、中国傾斜に前のめりになる政権に危うさを感じ始めているようです。

 韓国メディアは、国民に「日本が国際的に孤立している」と宣伝してきましたが、最近は「周囲の情勢次第で韓国が孤立しかねない」と書くようになりました。
 もう、孤立してるんですけどね。(笑)


 韓国の専門家の間でも、今年は韓国経済の悪化がさらに進む、との予測が支配的。
 国民が政権に最も期待する経済分野で目に見える成果がなければ、支持率がさらに急落し、国民に完全にそっぽを向かれる恐れが現実のものとなってきましたね。

 タバコ値上げに苦しむ高齢層の反発も怖そうですね。


posted by 永遠の旅行者 at 08:55 | ソウル ☀ | Comment(0) | 韓国政治 反日の朴槿恵政権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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