2015年01月03日
南北首脳会談に期待する韓国 北朝鮮・金正恩の言葉に大騒ぎ

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が1日に発表した、今年の施政方針演説にあたる「新年の辞」の中で、韓国との南北関係について「雰囲気と環境が整うことに応じて最高位級会談も行うことができない理由がない」と述べました。
 「最高位級会談」とは、韓国の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領との首脳会談を指します。


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 2011年12月に父親の金正日(キム・ジョンイル)総書が死去し、その後を継いだ金正恩第1書記が最高指導者に就任して以降、北朝鮮が南北首脳会談開催の可能性に言及したのは初めてということで、韓国メディアは大騒ぎです。
 朴槿恵大統領は、昨年の新年記者会見で「北韓(北朝鮮)の指導者といつでも会うことができる」と発言していましたが、北朝鮮の最高指導者がようやく前向きな姿勢を見せました。


 ただ、北朝鮮は過去にも、自分から先に南北対話を呼び掛けておきながら、米韓合同軍事演習(毎年、同じ時期に定期的に行われています)を中止しないことなどを理由にして反発。
 2010年3月には韓国の哨戒艦「天安」を魚雷で沈没させる事件も引き起こすなど、逆に軍事的な挑発行動に出るケースも少なくありません。


 金正恩は今回の新年の辞でも「「相手に脅威を与える戦争のための演習が行われる殺伐とした雰囲気の中で、信義のある対話など行うことはできず、また北南関係を進展させることもできないのは言うまでもないことだ」と言及。
 無条件に南北関係を進展させるような感じではありません。

 韓国側でも、北朝鮮が南北首脳会談や高官対話などの条件として「米韓合同軍事演習の中止」を求めてくる可能性があるとの見方が出ています。、


 ただ、内政外交と失政続きの朴槿恵大統領にとって、南北首脳会談は支持率を一気にアップし、歴史に名を残すチャンス。
 北朝鮮側も、中国との関係が悪化し、頼みのロシアは原油価格暴落で経済危機に陥り、支援を引き出す相手に困っている状況。
 オバマ米政権が米朝関係改善に積極的に乗り出す可能性もないでしょう。
 日本とは、日本人拉致問題の再調査を行っていますが、仮に事態を動かしたとしても、日本側が簡単に大規模支援や対北朝鮮制裁解除に応じる雰囲気ではありません。

 北朝鮮はこうした状況から、「首脳会談カード」で韓国側に揺さぶりを掛け、あわよくば韓国が北朝鮮に実施している制裁の解除や金剛山観光の再開などの譲歩を引きだそうと狙っているのは間違いないでしょう。

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posted by 永遠の旅行者 at 05:59 | ソウル | Comment(0) | 金正恩の北朝鮮、愛憎渦巻く韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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