2014年12月21日
オバマの警告は中国にらみか ソニーへのサイバー攻撃で


 この映画「ザ・インタビュー」は、米中央情報局(CIA)が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の暗殺を計画する内容の娯楽作品。
 ソニー・ピクチャーズは結局、上映中止を決めましたね。

 まあ、いくら相手が「ならず者国家」(かつて米国がそう呼んでいた)、北朝鮮とはいえ、少しおちょくりすぎだった気もします。
 表現の自由の問題はさておき、北朝鮮が最も敏感に反応する最高指導者を実名で素材にした映画です。

 北朝鮮が報復や脅しを行う可能性を事前に想定していなかったとすれば、企業としてリスク管理能力がお粗末だった、としか言えません。


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 この事件、オバマ大統領自らがわざわざ北朝鮮に警告を表明しています。
 米国では、政府機関や企業に対する中国からのサイバー攻撃が深刻化しており、今回の大統領の警告は、単に北朝鮮だけを対象にしたものではなく、おそらく北朝鮮にこうした行動を許している中国当局に向けたものなのかもしれません。


 米HP(Hewlett-Packard)は、セキュリティレポート「HP Security Briefing」の2014年8月版で、北朝鮮のサイバー攻撃をテーマに取り上げています。
 レポートによると、北朝鮮のサイバー攻撃の主要部隊で、米国や韓国に対する攻撃にも関与しているとされる「121局」は、本拠地は平壌ですが、中国国内にも活動拠点を置いている、とのことです。

 北朝鮮との国境にほど近い中国のホテル内に主要な司令塔がある、とも指摘しています。

 北朝鮮情報専門のネット新聞「デイリーNK」も最近、北朝鮮のサイバー部隊に関して報道。

 それによると、北朝鮮がサイバー攻撃に目覚めたのは、米軍が情報技術で劣るイラク軍を圧倒した湾岸戦争がきっかけとされます。
 北朝鮮はそれ以降、モランボン大学をはじめとする専門機関を設立し、人員養成を継続。
 その多くは中国の拠点で活動しているとの情報もあり、そうした能力を外貨獲得にも利用している模様だ、ということです。


 韓国では最近、原発の内部文書がインターネット上に流出し、北朝鮮によるハッキングの可能性が取りざたされています。

 韓国は過去、何度も北朝鮮からサイバー攻撃を受け、政府や企業のHPがダウンするなどの被害を受けているので、可能性はありそうです。


 親中国派で、金正恩体制における実質的なナンバー2とみられていた張 成沢(チャン・ソンテク)氏が昨年12月に粛正されて以降、ぎくしゃくした関係が続く中国と北朝鮮。
 しかし、サイバー攻撃を含む軍事面では、それなりに緊密な関係が続いていると判断できるのではないでしょうか。

 なんにしろ、日本もこうした面で、もっと危機感を持つ必要があると言えます。


posted by 永遠の旅行者 at 17:18 | ソウル ☁ | Comment(0) | 金正恩の北朝鮮、愛憎渦巻く韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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