2014年12月21日
大韓航空の社名を変えろ ナッツ・リターン事件で世論沸騰

 韓国の左派系で、野党寄りの新聞「ハンギョレ」によると、 大韓航空が韓国を象徴する社名を使っていることについて論議が起きている中で、世論調査の結果、46.3%の国民が大韓航空の社名とロゴを変えるべきだと考えていることが分かりました。
 世論調査機関リアルメータが19日、明らかにした結果とのことです。

 大韓航空の女性副社長だったチョ・ヒョナ氏の起こした、いわゆる「ナッツ・リターン事件」を受け、同社が韓国国営航空のような誤解を海外で招き、不祥事のせいで国民として恥ずかしい思いだ、といった声が噴出。
 こうした雰囲気を背景に行われた調査のようです。


スポンサードリンク


 事件の詳しい内容は、以前にこのブログでも取り上げたので見て下さい。


 簡単に言うと、チョ・ヒョナ氏は、大韓航空を傘下に持つ財閥のお姫様。キャビン・アテンダントのナッツの配り方が気に入らず、滑走路へ向かう航空機を駐機場まで引き返させ、チーフ・パーサーを降ろさせた、というものです。


 ハンギョレは、このお姫様と、韓国のもう1人のお姫様、朴槿恵大統領を対比。
 「財閥と維新体制という不幸な双生児が、いきなりナッツと珍島犬の体を借りて再び遭遇」とし、「あまりにも濃い汚れという点で、大手術と終末だけが必要だという点で、そして何よりも、すでに『終りの始まり』を知らせている点で、2人は本当にあまりにも似ている」(チェ・ウソン『ハンギョレ21』編集長)というコラムを載せています。


 朴槿恵大統領の父、朴正煕氏が大統領だった領時代に、財閥は政府と癒着し、特別な便宜を受けながら事業を発展させ、政権は豊富な政治資金を財閥から懐に入れ、強権政治を行った。その娘たちが再び、最近の事件でそれぞれ苦境に立たされている。どちらの娘も「追い詰められた」という点で似ている、意味と解釈できます。

 野党寄りなので、かなり辛辣な表現で攻撃していますね。


 ちなみに、ハンギョレはつい先日も、「孤独な王女、朴槿恵とチョ・ヒョナ」という、やはり2人を対比させたコラムを載せています。


 「珍島犬」というのは、今月7日の与党指導部との昼食会で、朴大統領が「市中では、大統領府の実力者同士が争っていると言っているが、ここ大統領府にいる本物の実力者は珍島犬」と話したことに由来します。
 朴大統領は,大統領府内の官邸で2匹の珍島犬を飼っています。

 朴大統領は、自らの元側近らによる国政介入疑惑で世間が騒がしいことを念頭に、ジョークを飛ばしたつもりのようですが、ハンギョレはこの言葉をネタにして皮肉っているわけです。


 韓国は、朝鮮日報、東亜日報、中央日報の3大紙は保守系で、基本的に与党セヌリ党寄り。左派のハンギョレや、京郷新聞が野党寄りと、新聞社によって支持政党の色分けが明確です。

 まあ、今の政権と一番近いのは朝鮮日報で、前の李明博政権とべったりだった東亜日報はやや距離を置いている、といった違いはありますが。


 その辺を考えながら記事を読むと結構、おもしろいですよ。


 韓国では従来、保守派は「親日」、というか日韓関係重視派で、問題が生じても、どこかで反日世論に歯止めをかけようとしてきました。
 一方、左派はしばしば、思いっきり反日的な姿勢を取ってきました。

 が、朴槿恵政権を批判するためか、今、最も「親日」的な姿勢(といっても、しれていますが‥)で日本関係の報道をしているのがハンギョレです。





posted by 永遠の旅行者 at 01:06 | ソウル ☀ | Comment(0) | 格差と対立の韓国社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。